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佐藤 健一

更新日:2026-01-08

4738 閲覧数, 5 min 読む

電子メールを確実に届けるには、インターネットプロトコル(IP)の品質と信頼性が欠かせません。これは、ブランドへの信頼を積み上げるうえでも重要です。さらに、ドメイン評価などほかの要素も到達率に影響します。

その中でも、IPウォーミングは「意図した受信トレイに届く状態」を整える有効な方法の1つです。メールマーケティング施策の成功率と効果を大きく高められます。

IPウォーミングでメールを受信するイメージ

本記事では、IPウォーミングの基本と仕組みを整理します。あわせて、ドメインウォーミングとの違いも分かりやすく解説します。

IPウォーミングの概要

IPウォーミングの重要ポイントを、3つに分けて見ていきます。

1. IPウォーミングとは?

定義

IPウォーミング(IPウォームアップ)とは、新しいIPアドレスからメールを送信し、送信数を少しずつ増やしていくことです。あらかじめ決めたスケジュールに沿って段階的に増やし、迷惑メール判定を避けながら健全な送信実績を積み上げます。その結果、信頼できる送信元としての評価を高めていきます。

IPウォーミングとは

出典:https://cdn.prod.website-files.com/

最終的には、インターネットサービスプロバイダー(ISP)からの評価を高め、迷惑メールフォルダに振り分けられにくくします。高い到達率を維持するために、電子メールサービスプロバイダー(ESP)を使う場合でもIPウォーミングは重要です。特に、狙ったターゲットへ届ける前提作りとして欠かせません。

電子メールサービスプロバイダー(ESP)を利用する際は、事前準備として取り入れることを推奨します。

2. IPウォーミングの仕組み

送信元IPの評価に影響する要因

IPウォーミングの進め方は企業によって異なります。とはいえ、一般的な流れは次のとおりです。

  • 強固なメール認証プロトコルを導入し、ISPに対して安全で信頼できる送信元であることを示します。受信サーバー側での検証もスムーズになり、安全性の向上につながります。
  • 共有IPではうまくいかない可能性があるため、専用IPへの切り替えを検討します。専用IPであれば、IPウォーミングを自社でコントロールしやすくなります。
  • ドメイン評価はIPの信頼性に大きく影響します。そのため、IPウォーミングと並行してドメイン評価の改善にも取り組みます。
  • 各ESPの1日あたり送信上限を把握します。例えばGmailは1日500通まで、Microsoftは1日10000通までです。要件を満たすESPを選定します。
主要ESPのメール送信上限

出典:https://www.warmupinbox.com/

  • 迷惑メールと判断されやすい文言や内容は避けます。迷惑メールフィルターに検知されると、IP全体が迷惑メール送信元として扱われる恐れがあります。

IPウォーミングを短期間でスムーズに進めるには、次のベストプラクティスが有効です。

  • 数週間かけて、少ない通数から送信を開始します。
  • メールリストの規模や要件に合わせ、送信数を段階的に最大値へ近づけます。
  • メールリストはクリーンで正確な状態に保ちます。具体的には、受信に同意(オプトイン)したアドレスで構成します。
  • メールアドレス検証サービスでリストを検証します。偽アドレスやボットを除外し、バウンス率や迷惑メール率の悪化を防ぎます。
  • 反応が高い顧客から少量送信で開始します。最近登録した購読者を優先すると、開封される確率が高まります。

送信量は3〜4日ごとに増やし、対象範囲を広げていきます。IPウォーミングを成功させるための送信スケジュール例は次のとおりです。

推奨メール送信スケジュール

出典:https://static.wixstatic.com/

IPウォーミング中は、EngageLabのような信頼できるプラットフォームで配信パフォーマンスを監視します。バウンスが増える、迷惑メール判定スコアが高いといった問題が見えた場合は、IPウォーミングを一時停止するほうが安全です。

基本的には、4〜6週間かけて送信量を増やします。これにより、高い到達率を安定させやすくなります。

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3. なぜIPウォーミングが必要なのか

IPウォーミングは、到達率の面で重要です。IP評価を改善し、ISPから「信頼できる送信元」と見なされる状態を作ることで、受信トレイに配信されやすくなります。結果として、迷惑メールフィルターによるブロックを防ぎやすくなります。

IPウォーミングの主なメリットは次のとおりです。

  • 新規IPから大量配信すると、ISPやESPに迷惑メール扱いされる恐れがあります。IPウォーミングは、そのリスクを下げます。
  • IPウォーミングにドメインウォーミングも組み合わせることで、ブランドの信頼性を積み上げやすくなります。
  • リストが小さくても、将来の拡張を見据えてIPウォーミングに取り組むと効果的です。新規ユーザーへの配信を広げやすくなります。

ただし、IPウォーミングだけで到達率が決まるわけではありません。例えばドメインウォーミングなど、ほかの要素も関係します。

ドメインウォーミングとは?

ドメインウォーミングもIPウォーミングと同様に、新しいドメインからメールを送信し評価を作る取り組みです。信頼できるドメインとして認識されるまで、通常は数週間かかります。一定期間かけて送信量を徐々に増やし、評価を高めていきます。

ドメインウォーミングの重要性

ドメイン評価は、金融面の信用度を示す信用スコアに近いイメージです。新しいドメインはウォーミングを通じて評価を獲得し、ESPに「信頼できる送信元」と認識される必要があります。

ドメインウォーミングを行わない場合、送信メールが受信トレイではなく迷惑メールフォルダへ振り分けられる可能性が高まります。

ウォーミング対象のドメイン例

また、ドメインウォーミングは技術面だけでなく、マーケティングやブランディングにも効果があります。評価の高いドメイン名は、ターゲットの記憶に残りやすく、長期的にブランド想起につながります。

汎用的なブランド名やドメインでマーケティングメールを送るのはおすすめできません。受信者がメールを無視しやすくなり、迷惑メール報告につながることもあります。

そのため、ドメインウォーミングは到達率の改善だけでなく、ブランディング強化や認知度向上にも役立ちます。

IPウォーミングとドメインウォーミングの違い

IPウォーミングとドメインウォーミングはいずれも、評価を高めてESPからの信頼を獲得し、到達率を改善するための取り組みです。ただし、目的が近くても重要な違いがあります。

  • 主な焦点: IPウォーミングはIPアドレスの評価向上が中心で、ドメインウォーミングはドメイン名の信頼性向上が中心です。
  • 進め方: ドメインウォーミングは送信量を段階的に増やすのが基本で、監視は限定的になりがちです。一方、IPウォーミングは送信量の調整に加え、バウンス率や迷惑メール苦情の継続的な監視が重要です。
  • 実施が必要な場面: ドメインウォーミングは新ドメインへの切り替えや再稼働時に重要です。IPウォーミングは専用IPを初めて使う場合や、長期間使っていなかった場合に重要です。
  • 期間: ドメインウォーミングはゼロから評価を作るため、IPウォーミングより長くなることが多いです。IPウォーミングは適切な手順で進めれば、一般的に数週間で完了します。

IPウォーミングとドメインウォーミングはどちらも重要です。企業としては、ドメインとIPの両方で高い評価を作ることが求められます。EngageLabなら、これらの目標をスムーズに進められます。

EngageLabとメール到達率


強力な顧客エンゲージメントツールであるEngageLabは、ドメインとIPの信頼性を高め、高い到達率を実現するための支援が可能です。メールマーケティング施策の設計から実行までを一元化し、適切なタイミングでターゲットに届けやすくします。

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1. EngageLabでIPウォーミングを使う方法

EngageLabは、業種や規模を問わず、メールマーケティング施策の成功を支援するためのプラットフォームです。新しいIP、または評価の低い送信元からの配信には課題があることも理解しています。

そこで、IPウォーミングの進行もサポートします。まずはメールキャンペーンの設定手順を確認するとよいでしょう。あわせて、技術サポートチームへ相談することを推奨します。

IPウォーミング向けのメール統計

EngageLabでIPウォーミングとメール送信を行う主なメリットは次のとおりです。

  • 安定した配信基盤により、世界中の幅広いユーザーへ高い到達率を実現しやすい。
  • メールマーケティング施策をまとめて作成・管理し、パフォーマンスをリアルタイムで追跡できる。
  • IPウォーミングやメール施策の設定など、必要な手順を技術サポートが支援する。
  • 開封率やソフトバウンスなどの分析で、施策を状況に応じて調整しやすい。
  • SPFやドメインベースのメッセージ認証など、各種メール認証手順をサポートする。
  • 自動化機能により、品質・効率・セキュリティを保ちながら運用しやすい。
IPウォーミング向けのメール機能

2. IPウォーミング以外で到達率を改善するには?

IPウォーミングは到達率対策の一部にすぎません。メール到達率を改善するには、ほかの方法や戦略も組み合わせる必要があります。

SPF(送信者ポリシーフレームワーク)を適切に設定し、サーバーが正当なメールとして認識できる状態にします。これにより、安全性の担保にもつながります。

IPやドメイン評価だけでなく、送信者評価も確認します。また、迷惑メール化しやすい不正なアドレスを配信対象に混ぜないことが重要です。

サイトに登録フォームがあるだけでは、信頼できるリストは作れません。定期的にリストを精査し、信用度を維持します。

IPウォーミングとドメインウォーミングをセットで運用します。これにより、到達率の最大化を狙いやすくなります。

同時に大量送信しすぎないよう注意します。迷惑メール判定のリスクがあるため、適切な配信頻度を設計します。

IPウォーミング向けのメール設定

そして最も重要なのは、EngageLabのように大量配信と長い配信リスト運用を前提に設計された、信頼性が高く効率的なツールを活用することです。到達率を犠牲にせず、運用しやすくなります。

まとめ

大規模な配信リストへのメール送信を効率化したい場合は、EngageLabの無料トライアルを検討するとよいでしょう。テンプレートの選定からキャンペーン設計まで、使いやすい画面でまとめて管理できます。

またEngageLabは、大量配信における作成・配信のベストプラクティスに沿って運用されています。そのため、世界中に向けて大量配信を行う場合でも、高い到達率を期待できます。

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