支払期日を過ぎても入金を確認できない場合は、すぐに強い表現で催促するのではなく、まず入金記録や請求書の送付先を確認します。振込手続きと入金反映の間に時間差がある場合や、請求書が担当者に届いていない場合もあるためです。
初回の入金催促メールでは、現時点で入金を確認できていないことを伝え、相手に状況確認をお願いする文面が適しています。連絡を重ねても回答がない場合は、過去の連絡日や回答期限を加え、段階的に内容を明確にします。
この記事では、初回、2回目、複数回連絡しても入金がない場合、一部入金の場合に分けて、すぐに使える例文と書き方を紹介します。入金確認後に送るお礼メールや、請求件数が増えた場合の管理方法もあわせて整理します。
入金催促メールを送る前に確認すること
入金を確認できない場合は、メールを作成する前に請求内容と社内の入金記録を照合します。確認が不十分なまま連絡すると、すでに支払いを済ませた取引先へ催促してしまい、信頼を損なうおそれがあります。
- 入金記録が最新か:振込日と入金反映日に差がないか、経理担当者や会計システムで確認します。
- 支払期日を過ぎているか:請求書と契約内容を確認し、支払期日の認識にずれがないかを確かめます。
- 請求情報に誤りがないか:請求書番号、対象となる取引、金額、振込先を照合します。
- 請求書が正しい担当者へ届いているか:送信先の変更や担当者の異動がないかを確認します。
- 過去の連絡履歴があるか:すでに案内済みの場合は、送信日と相手からの回答を整理します。
- 相手が返信できるか:問い合わせを受けられるメールアドレスを使用し、担当者名と連絡先を明記します。
支払期日前に案内する場合は、未入金の催促ではなく、支払期日の事前リマインドとして文面を分けると、相手に意図が伝わりやすくなります。
入金催促メールの書き方|記載する7つの項目
入金催促メールでは、相手が請求内容をすぐ確認できるように、必要な情報を本文内にまとめます。請求書を添付する場合でも、金額や支払期日を添付ファイルだけに記載しないことが大切です。
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1. 用件が分かる件名
「〇月分ご請求に関するご確認」「請求書[番号]のお支払い状況について」など、対象が分かる件名にします。初回から「最終通知」「至急」といった強い表現を使うと、相手に必要以上の圧力を与えることがあります。 -
2. 会社名・部署名・担当者名
宛名を省略せず、誰に確認をお願いしているかを明確にします。担当者が不明な場合は「経理ご担当者様」など、受け手が判断しやすい表現を使います。 -
3. 挨拶と差出人
日頃の取引への挨拶に続けて、自社名、部署名、氏名を名乗ります。初回の連絡では、事務的になりすぎないように配慮します。 -
4. 請求書番号・金額・支払期日
相手が社内で確認しやすいように、対象となる請求情報を本文にも記載します。必要に応じて請求書を再添付します。 -
5. 現時点で入金を確認できていないこと
相手を責める表現は避け、「本日現在、弊社にてご入金を確認できておりません」のように、自社で確認できている事実を伝えます。 -
6. 確認してほしいことと回答期限
初回は入金状況の確認を依頼します。2回目以降は、支払予定日や回答期限を明記すると、相手が次の対応を判断しやすくなります。 -
7. 行き違いへの配慮と問い合わせ先
「すでにお手続き済みの場合は、行き違いをご容赦ください」と添えます。請求内容に不明点がある場合に返信できる連絡先も示します。
オンラインの支払いページを用意している場合は、本文に支払い先のURLを記載できます。ただし、銀行振込や社内承認が必要な取引では、請求書の再添付や振込先の確認方法を案内するほうが適している場合もあります。
【状況別】入金催促メールの例文4選
入金催促メールは、連絡回数と相手からの回答状況に合わせて文面を変えます。初回は確認をお願いする姿勢を保ち、2回目以降は過去の連絡日や支払予定日の回答依頼を加えます。
初回:やんわり入金状況を確認する例文
送信する場面:支払期日を過ぎた後、入金記録と請求内容を確認して初めて連絡する場合
件名例:〇月分ご請求に関するご確認
株式会社〇〇
経理部 〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社△△ 経理部の△△です。
〇月〇日にお送りした下記の請求書につきまして、本日現在、弊社にてご入金の確認が取れていないため、念のためご連絡いたしました。
請求書番号:[INV-XXX]
ご請求金額:[請求金額]
支払期日:[支払期日]
お手数をおかけしますが、ご入金状況をご確認いただけますでしょうか。
[請求書を再添付する場合:請求書を本メールに添付しておりますので、あわせてご確認ください。]
すでにお手続き済みの場合は、行き違いをご容赦ください。ご不明な点がございましたら、本メールへの返信にてお知らせください。
何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
経理部 △△
[電話番号/メールアドレス]
初回は「未払い」「遅延」と断定せず、自社で入金を確認できていない事実と、相手に確認してほしい内容を伝えます。件名も「ご確認」などの事務的な表現にすると、用件を示しながら強い印象を抑えられます。
2回目:支払予定日を確認する例文
送信する場面:初回メールへの回答がなく、入金も確認できない場合
件名例:【再度のご確認】請求書[INV-XXX]のお支払い予定日について
株式会社〇〇
経理部 〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社△△ 経理部の△△です。
下記の請求書につきまして、[前回連絡日]にご確認をお願いしましたが、本日現在、ご入金を確認できておりません。
請求書番号:[INV-XXX]
ご請求金額:[請求金額]
支払期日:[支払期日]
恐れ入りますが、現在のお手続き状況とお支払い予定日を、[回答期限]までにご連絡いただけますでしょうか。
請求内容に相違がある場合や、確認に時間を要する事情がございましたら、あわせてお知らせください。すでにお手続き済みの場合は、行き違いをご容赦ください。
何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
経理部 △△
[電話番号/メールアドレス]
2回目のメールでは、前回連絡した事実を簡潔に示し、支払予定日の回答を依頼します。相手が確認すべき事項を明確にすると、社内で経理担当者や承認者へ引き継ぎやすくなります。
複数回連絡しても入金がない場合の例文
送信する場面:メールや電話で複数回確認しても、入金または具体的な回答を得られない場合
件名例:【ご回答のお願い】請求書[INV-XXX]のお支払いについて
株式会社〇〇
経理部 〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社△△ 経理部の△△です。
下記の請求書について、[前回連絡日1]および[前回連絡日2]にご連絡しておりますが、本日現在、ご入金およびお支払い予定日の回答を確認できておりません。
請求書番号:[INV-XXX]
ご請求金額:[請求金額]
支払期日:[支払期日]
お手数をおかけしますが、[回答期限]までに、お支払い予定日または現在のご状況をご連絡くださいますようお願い申し上げます。
期日までにご連絡をいただけない場合は、契約内容および弊社の社内手続きに沿って、今後の対応を確認いたします。請求内容に相違がある場合は、本メールへの返信にてお知らせください。
何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
経理部 △△
[電話番号/メールアドレス]
複数回の連絡後は、過去の連絡日と回答期限を明記し、事実関係を整理します。遅延損害金、内容証明、サービス停止などを文面に記載する場合は、契約内容と社内手続きを確認し、必要に応じて法務担当者へ相談します。実施できない内容を警告として書かないことも重要です。
一部入金・入金額が不足している場合の例文
送信する場面:請求額の一部だけを入金している場合や、請求額と入金額に差がある場合
件名例:ご入金額の確認のお願い|請求書[INV-XXX]
株式会社〇〇
経理部 〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社△△ 経理部の△△です。
請求書[INV-XXX]につきまして、[入金確認日]付で[入金済み金額]円のご入金を確認いたしました。ご対応いただき、ありがとうございます。
ご請求金額:[請求金額]円
ご入金済み金額:[入金済み金額]円
差額:[差額]円
恐れ入りますが、振込手数料や相殺の有無を含め、差額が生じている理由をご確認いただけますでしょうか。追加のお支払いが必要な場合は、お支払い予定日もあわせてお知らせください。
弊社の確認に誤りがございましたら、お手数ですが本メールへの返信にてご連絡ください。
何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
経理部 △△
[電話番号/メールアドレス]
一部入金の場合は、入金済みの金額に対するお礼を伝えたうえで、請求額、入金額、差額を分けて記載します。差額が生じた理由を決めつけず、まず相手に確認を依頼します。
入金確認後に送るお礼メールの例文
全額の入金を確認したら、入金日、金額、対象となる請求書を簡潔に伝えます。商品の発送やサービス開始など、入金後に次の手続きがある場合は、その予定も添えると相手が状況を把握しやすくなります。
件名例:【入金確認】ご入金ありがとうございました|請求書[INV-XXX]
株式会社〇〇
経理部 〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社△△ 経理部の△△です。
請求書[INV-XXX]につきまして、[入金確認日]付で[請求金額]円のご入金を確認いたしました。ご対応いただき、誠にありがとうございます。
[商品発送/サービス開始/領収書送付など、次の手続きがある場合は記載]
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
経理部 △△
[電話番号/メールアドレス]
入金確認メールは、催促メールとは目的が異なります。未入金への対応を続ける文面ではなく、入金を確認した事実とお礼、次の手続きを伝える連絡として分けて管理します。
入金催促メールを送るタイミングと対応の進め方
連絡の時期は、契約で定めた支払条件、取引先との関係、請求額、過去の支払い状況によって異なります。特定の日数をすべての取引に当てはめるのではなく、現在の状況に応じて次の対応を決めます。
| 状況 | 主な対応 | 文面の考え方 |
|---|---|---|
| 支払期日前 | 必要に応じて、支払期日と請求内容を事前に案内します。 | 未入金の催促ではなく、期日のリマインドとして送ります。 |
| 支払期日を過ぎた後 | 入金記録と請求情報を確認してから、初回メールを送ります。 | 相手の手違いや処理中の可能性を考慮し、確認を依頼します。 |
| 初回メールに回答がない | 請求書を再送し、支払予定日または現在の状況を確認します。 | 前回連絡日と回答してほしい内容を明記します。 |
| 複数回連絡しても回答がない | 電話などで担当者を確認し、社内の責任者へ引き継ぎます。 | 過去の連絡履歴と回答期限を示し、事実を整理して伝えます。 |
| 正式な対応を検討する | 契約内容と社内手続きを確認し、必要に応じて法務担当者へ相談します。 | 確認済みの措置だけを記載し、実施できない警告は書きません。 |
支払期日前の連絡と、期日後の入金催促は目的が異なります。
入金催促メールで避けたい5つの失敗
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入金状況を確認せずに送信する
すでに振込手続きが完了している相手へ催促すると、確認作業が増えるだけでなく、取引先との信頼にも影響します。 -
初回から強い件名や文面を使う
初回は手違いや処理中の可能性があります。「最終通知」「至急」といった表現は、連絡履歴や社内手続きに応じて使用します。 -
請求内容を書かない
請求書番号、金額、支払期日がないと、相手は対象を確認するために別のメールや資料を探す必要があります。 -
返信先や問い合わせ先を示さない
請求内容に相違がある場合や支払予定日を相談したい場合に、相手が連絡できる窓口を明記します。 -
連絡回数が変わっても同じ文面を送り続ける
2回目以降は、前回連絡日、回答してほしい内容、回答期限を加えます。文章を強くするだけでなく、相手が取るべき行動を具体化します。
入金催促メールの管理を効率化する方法
請求件数が少ない場合は、この記事の例文を自社向けに調整し、請求書と入金状況を確認してから個別に送る方法でも対応できます。件数や担当者が増えると、支払期日、送信履歴、相手からの回答、入金後の停止処理を同じルールで管理する必要があります。
- 請求書番号、支払期日、入金状況をどのシステムで管理するか決める
- 初回、再連絡、担当者への引き継ぎの条件をそろえる
- 入金を確認したら、後続の催促を停止する手順を決める
- 送信履歴と相手からの回答を、経理担当者が確認できる状態にする
- 自動送信だけで処理せず、例外時に担当者が確認する流れを設ける
支払期日や入金状況に応じた自動リマインドを検討する場合は、請求・会計システムで確定したデータを、メール配信や自動化の仕組みに連携できるか確認します。支払いリマインダーの自動化条件や運用フローは、支払いリマインダーの自動化ガイドで詳しく解説しています。
EngageLab Emailでは、メールテンプレートを管理し、REST APIまたはSMTPで送信できます。送信後は配信結果や送信履歴を確認できます。独自の送信ドメインを利用する場合は、企業側が自社のDNS管理画面で必要な認証レコードを設定します。詳しいデータ項目は、Emailの配信データに関する公式ドキュメントで確認できます。
EngageLab Marketing Automationでは、企業の請求・会計システムで確認した入金状況を、イベントやユーザー属性として連携し、そのデータを参加条件や分岐条件に利用できます。入金済みの条件を満たした場合に、その後の催促を終了する分岐へ進めることで、後続の連絡を停止できます。EngageLabが銀行口座を直接確認して入金を判定する仕組みではないため、支払期日や入金状況は企業側の業務システムから連携する必要があります。利用するチャネルも事前に設定が必要です。データ連携の考え方は、データソースの公式ドキュメントで確認できます。
まとめ|入金状況と連絡回数に合わせて文面を変える
入金催促メールを送る前に、入金記録、請求内容、送信先を確認します。初回は相手の手違いや処理中の可能性を考慮し、やんわりと状況確認を依頼します。
初回メールに回答がない場合は、前回連絡日と支払予定日の回答依頼を加えます。複数回連絡しても回答がない場合は、契約内容と社内手続きを確認したうえで、回答期限と今後の対応を明確にします。
請求件数が増え、送信履歴や入金後の停止処理を手作業で管理しにくくなった場合は、メール配信と自動化の役割分担を整理する必要があります。既存システムとの連携方法や運用条件を確認したい場合は、現在の請求フローを整理したうえでご相談ください。







