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佐藤 健一

更新日:2026-04-13

3722 閲覧数, 7 min 読む

プッシュ通知は、アプリやWebサイトのユーザーにすばやく情報を届けられる便利なチャネルです。ただし、導入前に気になるのが「プッシュ通知料金はいくらかかるのか」「無料で使えるのか」「どの課金方式が自社に合うのか」といった点ではないでしょうか。

本記事では、プッシュ通知料金の相場、主な課金方式、見落としがちな追加費用、主要サービスの違いを整理しながら、法人が失敗しにくい選び方をわかりやすく解説します。

プッシュ通知料金の相場と課金方式を解説

プッシュ通知料金の相場は?

プッシュ通知料金の相場は、無料から月額数万円程度まで幅があります。費用は主に、配信対象ユーザー数、月間アクティブユーザー数(MAU)、利用機能、サポート体制によって決まります。

プッシュ通知料金の要点まとめ 要点まとめ
  • 小規模運用:無料プランや低額プランで始められることが多い
  • 成長フェーズ:MAUや購読者数に応じた段階制料金が増える
  • 大規模運用:機能要件やサポート内容に応じて個別見積もりになることがある
  • 注意点:無料でも分析、自動化、A/Bテスト、サポートは有料になりやすい

そのため、月額の安さだけでなく、必要な機能や今後の拡張性も含めて比較することが重要です。

プッシュ通知料金は何で決まる?

プッシュ通知料金は、単純に「送る回数」だけで決まるわけではありません。サービスごとに課金の基準が異なるため、まずは費用に影響するポイントを押さえておくと比較しやすくなります。

月間アクティブユーザー数はプッシュ通知料金に影響する
  • MAU・購読者数:多くのサービスでは、月間アクティブユーザー数や購読者数に応じて料金が変わります。
  • 配信通数:送信数が増えるほど費用が上がる従量課金型もあります。
  • 利用機能:セグメント配信、A/Bテスト、自動化、詳細分析などは上位プランで提供されることが一般的です。
  • サポート体制:導入支援、カスタムオンボーディング、専任サポートなどが加わると費用が上がることがあります。
  • 対応チャネル:アプリプッシュ通知だけでなく、Webプッシュ通知やメール、SMSなどもまとめて使う場合は料金体系が変わることがあります。
  • 運用コスト:管理画面の使いやすさ、設定のしやすさ、開発・保守工数も実質的なコストとして見ておくべきです。

主な課金方式は3つ

プッシュ通知サービスの料金体系は大きく分けると、次の3つに整理できます。

1. フリーミアム・従量課金型

無料プランで始められる一方、配信数や利用機能が増えると課金されるタイプです。初期コストを抑えやすく、試験導入や小規模運用に向いていますが、成長に伴って費用が読みにくくなることがあります。

2. MAU・購読者数ベースの段階制

月間アクティブユーザー数や購読者数に応じて料金が決まるモデルです。月額費用を見通しやすく、法人運用でも予算管理しやすいのが特徴です。

DAUベースでプッシュ通知料金を管理できるイメージ

3. 個別見積もり・エンタープライズ契約型

大規模運用や複雑な要件がある場合は、個別見積もり型になることがあります。高度な分析、権限管理、専任サポート、セキュリティ要件などを重視する法人で選ばれやすい方式です。

プッシュ通知は無料で使える?有料になるケースは?

プッシュ通知は無料で使い始められるサービスもあります。 ただし、無料で使えることと、実運用コストがかからないことは同じではありません。

  • 無料で始めやすいケース:小規模な通知配信、基本的な送信機能のみ利用する場合
  • 有料になりやすいケース:セグメント配信、自動化、A/Bテスト、詳細分析、複数チャネル連携、専任サポートが必要な場合
  • 運用面の注意点:無料の基盤を使えても、設定や保守、運用設計に社内工数がかかることがあります

たとえば、Firebase Cloud Messaging(FCM)は無料で利用できる代表的な基盤ですが、管理画面、分析、セグメント設計、開発・保守工数まで含めると、別の意味でコストが発生することがあります。

主要サービスの料金比較

ここでは、代表的なプッシュ通知サービスを料金モデルの観点から整理します。比較時は、月額の安さだけでなく、機能制限、運用しやすさ、拡張性まであわせて確認するのがおすすめです。

サービス 主な機能 おすすめ対象 無料プラン/トライアル 料金
OneSignal
  • モバイル&WebPush
  • アプリ内メッセージ
  • セグメント配信&A/Bテスト
  • 自動化&分析
スタートアップ・中小企業 無料プランあり 無料プランあり。グロースプランは約3,000円/月から。モバイルプッシュは約1.9円/MAU、Webプッシュは約0.64円/購読者が目安。上位プランは要問い合わせ。
Klaviyo
  • メール+SMS+プッシュ通知
  • EC連携が強力
  • パーソナライズ&フロービルダー
  • 売上トラッキング
ECブランド・会員基盤を重視する企業 無料プランあり 無料プランあり。最大250件のアクティブプロフィール、月500通のメール、月150件のモバイルメッセージ配信枠まで無料。以降は利用規模や構成に応じて変動。
Firebase Cloud Messaging (FCM)
  • モバイルプッシュ(Android/iOS)
  • アプリ連携
  • 無制限送信
  • APIベースのセットアップ
開発者・スタートアップ 完全無料 FCMの送信基盤自体は無料(0円)。ただし、周辺のFirebase/Google Cloud機能や運用工数は別途発生する場合があります。
Airship
  • モバイル&WebPush
  • ジャーニー&A/Bテスト
  • 予測セグメント配信
  • オムニチャネルキャンペーン
大企業 無料プランなし 公開価格は非表示。Airship Essentialsを含む構成で、詳細は個別見積もり。
EngageLab
  • モバイル&WebPush
  • マルチチャネル配信(Push、SMS、WhatsApp)
  • 自動化ワークフロー
  • リアルタイム分析
  • 無制限送信
コスト予測・マルチチャネル成長・高度な分析を求める企業 WebPush 15日間、AppPush 30日間の無料トライアル DAUベース課金。AppPushは30日間、WebPushは15日間の無料トライアルあり。詳細は見積もり対応。

※料金は2026年4月時点の各社公開情報をもとに記載しています。為替換算が必要な箇所は 1USD ≒ 159.698円 の参考値で約算しています。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。

1. EngageLab

EngageLabは、AppPushWebPush の両方に対応した 法人向けプラットフォームです。プッシュ通知の送信数や登録ユーザー数ではなく、DAUベースで費用を管理しやすいのが特長です。

EngageLabの料金ポイント EngageLabの料金ポイント
  • AppPush / WebPushの配信数は無制限
  • WebPushは15日間、AppPushは30日間の無料トライアルあり
  • 将来的にメール、SMS、WhatsAppなどの拡張も見据えやすい

2. OneSignal

OneSignalは、無料プランから始めやすい代表的なサービスです。小規模運用や検証には向いていますが、機能や運用範囲が広がると上位プランの検討が必要になります。

3. Klaviyo

Klaviyoは、メールやSMSとあわせてプッシュ通知を活用したい法人に向いています。連絡先数や活用範囲によって費用が増えやすいため、ECやCRM運用とセットで比較するのがポイントです。

4. Firebase Cloud Messaging(FCM)

FCMはプッシュ通知基盤として無料で使いやすい一方、管理画面や配信分析、セグメント運用、継続的な保守体制まで含めると、法人運用では別のコストが発生しやすい選択肢です。

5. Airship

Airshipは、より高度なパーソナライズやクロスチャネル運用を重視する大規模法人向けの選択肢です。費用は個別見積もりになりやすく、要件整理をしたうえで比較する必要があります。

見落としがちな追加費用

プッシュ通知は「月額料金」だけ見て判断すると、あとから想定外の費用が発生することがあります。比較時には、次のような追加コストも確認しておくと安心です。

  • リッチメディア対応:画像付き通知や高度なクリエイティブを使う場合、データ転送や運用負荷が増えることがあります。
  • 分析・データ保存:詳細分析や長期保存が上位プラン限定になっていることがあります。
  • A/Bテスト・最適化機能:テスト機能や自動最適化が有料オプションになる場合があります。
  • 導入・保守工数:SDK実装、権限設計、運用ルール整備などの社内工数も実質コストです。
  • 追加チャネル費用:メールやSMS、WhatsAppなどを後から追加する場合、別契約や上位プランが必要になることがあります。
  • 乗り換えコスト:大規模運用では、ツール移行や再設定に手間と費用がかかることがあります。
リッチメディア付きプッシュ通知の例

プッシュ通知料金で失敗しない選び方

自社に合うサービスを選ぶには、単純な安さだけでなく、運用体制や今後の拡張も含めて判断することが大切です。

  • 小規模サイト・メディア運営:まずは無料枠や低額プランで始め、購読者増加時の料金上昇を確認する
  • アプリ運営法人:MAUやDAUベースで予算を読みやすいモデルを選ぶ
  • EC・会員サービス:プッシュ通知だけでなく、メールやSMSとの連携コストも比較する
  • 大規模法人:セキュリティ、権限管理、専任サポート、移行負荷まで含めて個別見積もりを確認する
比較時のチェックポイント 比較時のチェックポイント

「月額料金」だけではなく、課金方式・無料枠の制限・分析機能・自動化・サポート体制・将来の拡張性まであわせて確認すると、導入後のギャップを減らしやすくなります。

プッシュ通知料金に関するFAQ

プッシュ通知料金の相場はどれくらいですか?

プッシュ通知料金は、無料から月額数万円程度まで幅があります。小規模向けの無料プランや低額プランもありますが、配信対象ユーザー数、MAU、利用機能、サポート内容によって費用は変動します。

プッシュ通知料金は何で決まりますか?

主に、MAUや購読者数、配信通数、セグメント配信やA/Bテストなどの機能、サポート体制、追加チャネル対応の有無で決まります。

プッシュ通知は無料で使えますか?

無料で使い始められるサービスはあります。ただし、無料プランでは配信対象数や利用機能に制限がある場合が多く、分析、自動化、高度なセグメント配信、手厚いサポートなどは有料プランで提供されることが一般的です。

Webプッシュ通知料金とアプリプッシュ通知料金の違いは何ですか?

基本的な考え方は似ていますが、Webプッシュ通知は購読者数やブラウザ対応、アプリプッシュ通知はアクティブユーザー数やSDK運用など、費用に影響するポイントが異なる場合があります。

FCMは本当に無料ですか?

FCM自体は無料で使えるプッシュ通知基盤として知られています。ただし、配信運用、分析、セグメント設計、A/Bテスト、管理、開発・保守工数まで含めると、実際の運用コストは別途発生する場合があります。

プッシュ通知サービスは何を基準に比較すればよいですか?

料金の安さだけでなく、課金方式、無料プランの制限、分析機能、自動化、サポート体制、将来の拡張性まで含めて比較するのがおすすめです。

料金の見通しを立てながらプッシュ通知を運用するならEngageLab

プッシュ通知料金を比較する際は、単に安いかどうかだけでなく、「どの基準で課金されるのか」「運用が拡大したときに費用を予測しやすいか」も重要です。

EngageLabなら、AppPushWebPush をまとめて運用でき、分析や自動化、将来的なマルチチャネル展開まで見据えた設計がしやすくなります。