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佐藤 健一

更新日:2026-08-05

読了目安:9分

Brazeを比較する際は、まず自社の対象顧客、主要な接点、データ環境、運用体制を整理し、各社を同じ条件で比較します。

Brazeは、アプリやWebの行動データを使い、メール、プッシュ通知、SMS、LINEなどを横断して顧客とのコミュニケーションを設計したい企業に向いています。一方、Web接客を中心に改善したい場合や、既存のCRMとの一体運用、必要なチャネルが限られる場合、公開価格を重視する場合は、他のサービスも比較対象になります。

先に結論

Brazeに近いクロスチャネル基盤を探す場合はMoEngageやCleverTap、Salesforce環境との連携を重視する場合はSalesforce Marketing Cloud、Web・アプリ上の顧客体験を重視する場合はKARTEやReproが主な比較候補です。イベントを起点とした柔軟な配信ではCustomer.io、プッシュ通知を中心に比較的シンプルに始めたい場合はPushwooshも候補になります。

Brazeの競合・代替サービス比較と料金・違い・選び方を示したバナー

Brazeはどのような企業に向いているか

BrazeはCRMとは役割が異なるBtoC向け顧客エンゲージメント基盤

Brazeは、営業案件や商談を管理するCRMとは役割が異なります。顧客プロフィールやアプリ・Web上の行動データを使い、対象者、タイミング、チャネルを切り替えながらメッセージやカスタマージャーニーを実行する顧客エンゲージメントプラットフォームです。

既存のCRMやデータ基盤から顧客データを連携し、複数のチャネルで施策を実行します。CRMが顧客情報や営業履歴を管理するのに対し、Brazeはそのデータを使って「誰に、いつ、どの接点で案内するか」を設計する役割です。

Brazeが向いている企業

  • アプリやWebの行動を起点にしたい企業:閲覧、購入、利用状況などのイベントに応じて、配信対象やタイミングを変えたい場合。
  • 複数チャネルを一つのジャーニーで管理したい企業:メール、プッシュ通知、SMS、アプリ内メッセージなどを別々に運用せず、条件分岐や頻度をそろえたい場合。
  • 大規模なBtoC顧客基盤を扱う企業:月間アクティブユーザー数が多く、チームやブランドをまたいだ権限・運用ルールも必要な場合。
  • データ連携と運用設計に必要な体制を用意できる企業:SDK、API、顧客ID、イベント定義、同意管理などを関係部門と整理できる場合。

他のサービスも比較したいケース

  • Web・アプリ体験や既存CRMとの連携を最優先する場合:Web接客やCRM連携など、優先する用途に特化したサービスも候補に含めます。
  • 必要なチャネルが限られ、料金や運用負荷を抑えたい場合:公開価格や無料枠のあるサービスを含め、中心となる接点に合う候補へ絞ります。
  • 法人リードの育成や商談管理が主目的の場合:BtoB向けMAやSFAなど、別の製品カテゴリを比較します。

Brazeと主要な競合・代替サービスの比較早見表

まず、自社の用途に近い候補を2〜3社に絞り込みましょう。料金だけでなく、利用したいチャネル、既存システムとの連携、導入後の運用体制まで同じ条件で確認することが重要です。

サービス 向いている企業 主な顧客接点 料金体系 比較時の注意点
Braze 大規模なBtoCクロスチャネル施策 アプリ・Web、メール、プッシュ通知、SMS、LINEなど 個別見積もり 限定用途では機能・運用体制が過大でないか確認
KARTE Web・アプリ上の顧客体験改善 Web、アプリ、メール、LINE 個別見積もり 利用プロダクトごとの機能範囲を確認
Salesforce Marketing Cloud Salesforce CRMとの一体運用 メール、フォーム、ランディングページなど 一部公開価格あり/追加製品は別途 SMS・WhatsApp・パーソナライズの構成を確認
Repro MA 国内BtoCのアプリ・Web施策と伴走支援 アプリ、Web、メール、LINE 個別見積もり 必要チャネルと支援範囲を確認
MoEngage 分析とクロスチャネル施策の統合運用 プッシュ通知、メール、SMS、アプリ内、WhatsAppなど 個別見積もり 必要チャネルとデータ・支援条件を確認
CleverTap モバイルアプリの分析と施策運用 プッシュ通知、アプリ内、Web、メール、SMS、WhatsApp 公開価格あり/上位プランは個別見積もり 追加機能と外部配信費用を確認
Iterable 複数ブランド・地域のクロスチャネル運用 メール、SMS、Web、アプリ内、プッシュ通知 個別見積もり 日本で必要なチャネルと支援範囲を確認
Customer.io イベント起点の柔軟なワークフロー メール、プッシュ通知、アプリ内、SMS、WhatsApp、LINE 公開価格あり プロファイル数、メール量、連携・支援範囲を確認
Pushwoosh プッシュ通知を中心に小さく始めたい企業 モバイル・Webプッシュ通知、アプリ内、メールなど 公開価格あり SMS・メッセンジャーの外部費用を確認
EngageLab 既存顧客向けの多チャネル施策 AppPush、WebPush、Email、SMS、WhatsApp 個別見積もり CRM・SFA、Web接客が主目的なら別カテゴリも比較

Brazeを比較するときの5つのポイント

  • 1

    施策対象が一般消費者・既存ユーザーか、法人リードか

    一般消費者・既存ユーザー向けの継続利用施策には顧客エンゲージメント基盤、法人リードの育成や商談管理にはBtoB向けMAやSFAが候補です。業種名ではなく、誰にどの施策を行うかで選び分けます。
  • 2

    主な顧客接点とチャネル

    自社の主要接点がアプリ、Web、メール、LINE、SMSのどこにあるかを確認します。チャネル数が多いサービスが常に適しているとは限りません。アプリ内体験を改善したい企業と、グローバルなSMS・WhatsApp配信を必要とする企業では、優先する候補が異なります。
  • 3

    顧客データと行動イベントの連携

    CRM、CDP、データウェアハウス、アプリ、Webサイトから、どのデータを渡せるかを確認します。顧客IDやイベント名が部門ごとに異なると、セグメントや配信条件を再利用しにくくなります。APIやSDKの有無だけでなく、ID統合、更新頻度、データの保存先まで確認が必要です。
  • 4

    セグメントとカスタマージャーニーの設計

    必要なのが一斉配信なのか、行動に応じたリアルタイム配信なのかで、求める機能は変わります。条件分岐、待機時間、頻度制御、A/Bテスト、チャネル切り替えを、運用担当者が管理できるか確認しましょう。高度な機能があっても、日常的に設定を更新できなければ運用負荷が高くなります。
  • 5

    導入工数・運用体制・セキュリティ・サポート

    導入時には、SDKやタグの設置、データ連携、シナリオ移行、権限設定、テストが必要です。初期選定では、SSO、操作権限、監査ログ、データ保存地域、セキュリティ審査資料も確認します。担当者だけで変更できる範囲と開発担当者が必要な範囲を分け、導入支援や障害時の連絡方法も確認しましょう。

Brazeの料金と総コストを比較する方法

Brazeの料金は、プラットフォームエディション、月間アクティブユーザー数(MAU)、アクションクレジットなどに応じて変わります。契約金額は公開されていないため、比較時には同じMAU、チャネル、配信量、追加機能、サポート条件で見積もりをそろえる必要があります。

料金・機能は2026年8月時点の各社公式情報をもとに整理しています。契約前に最新の条件をご確認ください。

  • 利用者数:MAU、MTU(Monthly Tracked Users)、プロファイル、月間UUなど、各社で課金対象の定義が異なります。
  • 配信量:メール件数、SMS・WhatsAppの送信数、プッシュ通知、アプリ内メッセージの扱いを確認します。
  • 追加機能:高度な分析、AI、Webパーソナライズ、データ連携、セキュリティ、追加チャネルが別料金になる場合があります。
  • 導入費用:初期設定、データ移行、SDK・API実装、テンプレート再構築、テストの工数を含めます。
  • 運用・サポート:専任担当、オンボーディング、優先サポート、SLA、追加ユーザーの条件を確認します。

公式に公開価格を確認できるサービス

  • Salesforce Marketing Cloud:公式価格ページでは、Marketing Cloud Next Growthが月額18万円/組織、Advancedが月額39万円/組織で、いずれも年間契約です。ここで示す価格はMarketing Cloud Next Growth/Advancedの公開価格であり、Salesforce Marketing Cloudのすべての製品・チャネルを一律に利用できる価格ではありません。SMS、WhatsApp、パーソナライズなどはエディションや追加機能によって料金が分かれます。
  • Customer.io:Essentialsは月額100ドルからで、5,000プロファイルと月100万通のメールが含まれます。Premiumは年契約で月額1,000ドルからです。
  • Pushwoosh:1,000 MAUまでは無料で、Omnichannelは1,000 MAUあたり13ドルです。SMSやメッセンジャーは外部事業者の料金が別途発生します。
  • CleverTap:Essentialsには公式の月額表示と無料トライアルがあります。地域、キャンペーン、追加機能によって表示条件が変わるため、契約時点の価格を確認してください。AdvancedとCutting Edgeは個別見積もりです。

個別見積もりで確認するサービス

Braze、KARTE、Repro MA、MoEngage、Iterable、EngageLab Marketing Automationは、公式サイトで一律の契約金額を公開しておらず、利用規模や構成に応じた見積もりが必要です。各社へ同じ要件表を渡し、初期費用、年間契約、チャネル費、データ量、追加機能、サポートまで含めた総額で比較しましょう。

Brazeの主な競合・代替サービス

以下では、各サービスを同じ項目で整理します。単純な機能数ではなく、自社の主要接点、データ環境、運用体制に合うかを確認してください。

1. KARTE:Web・アプリ上の顧客体験を重視する企業向け

Brazeがクロスチャネル配信を軸にするのに対し、KARTEはWeb・アプリ上の行動理解と画面内施策を優先する場合に候補です。

KARTEの公式プロダクトページ
KARTEの比較ポイント
向いている企業
Web接客、アプリ内体験、リアルタイムな顧客理解を重視する企業。
主な顧客接点
Web、アプリ、メール、LINE。
データ連携・実装の確認点
Webでは計測タグ、アプリではSDKを実装します。CRMやDWHのデータをどの施策に使うか確認します。
導入・運用条件
オンボーディング、カスタマーサクセス、有償のプロフェッショナルサービスが用意されています。
料金体系
個別見積もりで、初期費用があります。
Brazeと比較するときの確認点
BrazeのようにSMS・WhatsAppまで同じ基盤で運用する場合は、KARTEで利用するプロダクトと対応チャネルを確認します。

2. Salesforce Marketing Cloud:Salesforce環境との連携を重視する企業向け

Salesforce CRM/Data Cloudとの一体運用を優先する場合は、Salesforce Marketing Cloudが候補です。

Salesforce Marketing Cloudの公式プロダクトページ
Salesforce Marketing Cloudの比較ポイント
向いている企業
Salesforce CRMを利用しており、営業、サービス、マーケティングのデータを同じ基盤で扱いたい企業。
主な顧客接点
メール、フォーム、ランディングページなど。SMS・WhatsApp、Web・アプリのパーソナライズは、エディションや追加製品によって異なります。
データ連携・実装の確認点
Salesforce CRM/Data Cloudを中心に構成します。既存環境と、追加が必要な製品・連携を確認します。
導入・運用条件
必要なエディション、追加機能、連絡先数、メッセージ数を整理し、管理者や実装パートナーを含む運用体制を決めます。
料金体系
Marketing Cloud Next Growth/Advancedには公開価格があります。対象範囲と条件は料金章を参照してください。
Brazeと比較するときの確認点
BrazeよりSalesforce製品群との一体運用を優先する選択肢です。必要チャネルがGrowth/Advancedに含まれるか、追加製品が必要かを確認します。

3. Repro MA:国内BtoCのアプリ・Web運用と伴走支援を重視する企業向け

国内BtoC向けのアプリ・Web施策と伴走支援を重視する場合は、Repro MAが候補です。

Repro MAの公式プロダクトページ
Repro MAの比較ポイント
向いている企業
国内BtoC事業で、アプリ・Webの施策実行と運用支援を同時に重視する企業。
主な顧客接点
アプリ、Web、メール、LINE。
データ連携・実装の確認点
アプリ・Webの行動データや顧客情報を連携します。利用する製品ごとに、必要なSDK・タグ・外部データの範囲を確認します。
導入・運用条件
Repro App、Repro Web、Repro Mail、Repro for LINEから必要なチャネルを選び、必要に応じて追加します。導入・運用支援の範囲も見積もり時に確認します。
料金体系
個別見積もりです。
Brazeと比較するときの確認点
Brazeの広いグローバル配信より、国内のアプリ・Web運用と支援を優先する選択肢です。SMS・WhatsApp・RCSや海外運用が必要な場合は対応範囲を確認します。

4. MoEngage:分析とクロスチャネル施策をまとめたい企業向け

Brazeと近いクロスチャネル基盤として、MoEngageのMTU、プラン、追加機能を比較したい場合に候補です。

MoEngageの公式プロダクトページ
MoEngageの比較ポイント
向いている企業
BtoCの顧客分析、Web・アプリ体験、クロスチャネル施策を一つの基盤で運用したい企業。
主な顧客接点
モバイル・Webプッシュ通知、メール、SMS、アプリ内メッセージ、WhatsApp、RCS、Web上のメッセージ、広告オーディエンスなど。
データ連携・実装の確認点
Connected AppsやConnector、DWH連携を利用できます。必要な接続方式と、追加機能の対象を確認します。
導入・運用条件
GrowthとEnterpriseで機能範囲が分かれ、Open Analytics、Connected Channelsなどは追加機能として提供されます。
Brazeと比較するときの確認点
Brazeと製品範囲が近いため、MTUの定義、プラン差、追加機能、導入支援、データ保存条件を同じ要件で比較します。

5. CleverTap:モバイルアプリの行動分析と顧客エンゲージメントを重視する企業向け

Brazeと同様に、CleverTapでモバイルアプリの分析と配信を同じ基盤にまとめたい場合の比較候補です。

CleverTapの公式プロダクトページ
CleverTapの比較ポイント
向いている企業
モバイルアプリの利用状況を分析し、セグメントとメッセージ施策を同じ基盤で運用したい企業。
主な顧客接点
プッシュ通知、アプリ内メッセージ、App Inbox、Webプッシュ通知、Webポップアップ、メール、SMS、WhatsApp、Webhook。
データ連携・実装の確認点
API・Webhookでデータを連携します。メール・SMS・WhatsAppでは、利用する外部配信事業者との契約・費用も確認します。
導入・運用条件
Essentials、Advanced、Cutting Edgeで分析、権限、サポート、追加チャネルの条件が異なります。
料金体系
Essentialsは公開価格があり、Advanced/Cutting Edgeは個別見積もりです。詳細は料金章を参照してください。
Brazeと比較するときの確認点
Brazeと同様にモバイル中心の分析・配信を扱えます。外部配信事業者を使うチャネルでは、契約、費用、送信設定も比較します。

6. Iterable:複数ブランド・地域でクロスチャネルジャーニーを運用したい企業向け

Brazeと同様に、Iterableで複数ブランド・地域のクロスチャネル運用を想定し、対応チャネルや契約条件を比較したい場合に候補です。

Iterableの公式プロダクトページ
Iterableの比較ポイント
向いている企業
複数のブランド、地域、チャネルで顧客コミュニケーションを運用する企業。
主な顧客接点
メール、SMS、Web、アプリ内メッセージ、モバイル・Webプッシュ通知、コネクテッドTVなど。
データ連携・実装の確認点
API・SDKでイベントとユーザーデータを連携します。データスキーマとDWH・外部連携の構成を事前に設計します。
導入・運用条件
営業担当と必要な構成を整理し、導入支援やサポートの条件を確認します。
料金体系
個別見積もりです。
Brazeと比較するときの確認点
Brazeと同様に広いクロスチャネル運用を想定できます。必須チャネル、データ連携、サポート、見積もり条件を同じ要件で確認します。

7. Customer.io:イベントを起点に柔軟な配信を設計したい企業向け

セルフサービスで開始できるプラン、公開価格、イベント起点の柔軟なワークフローを重視する場合は、Customer.ioが候補です。

Customer.ioの公式プロダクトページ
Customer.ioの比較ポイント
向いている企業
SaaS、EC、フィンテックなどで、ユーザー行動やプロダクトイベントを起点に柔軟なワークフローを組みたい企業。
主な顧客接点
メール、プッシュ通知、アプリ内メッセージ、SMS、WhatsApp、LINE、Webhook。
データ連携・実装の確認点
APIやDWH連携でデータを入出力します。利用できる連携と導入支援の範囲はプランごとに確認します。
導入・運用条件
Essentialsはセルフサービスで開始できます。Premiumには90日間のオンボーディング支援が含まれ、Enterpriseでは移行・技術支援の条件を個別に確認します。
料金体系
公開価格があります。Essentials/Premiumの金額と条件は料金章を参照してください。
Brazeと比較するときの確認点
公開価格とセルフサービスで開始できるプランを重視する場合の選択肢です。大規模な権限管理や移行支援が必要な場合は、Premium/Enterpriseの条件を確認します。

8. Pushwoosh:プッシュ通知を中心に比較的シンプルに始めたい企業向け

プッシュ通知中心の構成と公開価格を重視する場合は、Pushwooshが候補です。

Pushwooshの公式プロダクトページ
Pushwooshの比較ポイント
向いている企業
プッシュ通知とアプリ内メッセージを中心に、必要に応じてメールやメッセンジャーへ広げたい企業。
主な顧客接点
モバイル・Webプッシュ通知、アプリ内メッセージ、メール、SMS、WhatsApp、KakaoTalk、Telegram、LINE。
データ連携・実装の確認点
モバイルSDK/APIを使用します。プッシュ通知では、アプリ・Webへの実装と購読者データの移行範囲を確認します。
導入・運用条件
セルフサービスで開始でき、利用額が大きい場合はカスタム契約、専任担当、SLAなどを選択できます。
料金体系
公開価格があります。MAUとメール受信者数による条件は料金章を参照してください。
Brazeと比較するときの確認点
Brazeよりプッシュ通知を中心に小さく始めやすい選択肢です。複雑なデータ統合、権限管理、CRM連携が必要な場合は対応範囲を比較します。

9. EngageLab:既存の顧客データを使い主要メッセージチャネルをまとめたい企業向け

Brazeと同様に複数チャネルのジャーニーを運用しつつ、EngageLab Marketing AutomationのAppPush、WebPush、Email、SMS、WhatsAppに要件を絞る場合に候補です。

EngageLab Marketing Automationの公式プロダクトページ
EngageLabの比較ポイント
向いている企業
アプリ・Webのユーザーや既存顧客に対して、複数のメッセージチャネルを使った通知・マーケティング施策を設計したい企業。
主な顧客接点
AppPush、WebPush、Email、SMS、WhatsApp。
データ連携・実装の確認点
ユーザープロフィールと行動イベントをAPI・SDKなどで連携します。
導入・運用条件
各チャネルのアカウントや送信設定を準備し、ジャーニーで使用する対象者、条件、頻度、終了条件を設計します。
料金体系
Marketing Automationは個別見積もりです。各チャネルの料金条件も確認します。
Brazeと比較するときの確認点
Brazeと比べ、AppPush、WebPush、Email、SMS、WhatsAppを中心に比較する選択肢です。CRM・SFAやWeb接客が主目的の場合は別カテゴリも比較します。

Brazeから乗り換える前に確認したいこと

料金や機能だけで乗り換えを決めると、データ移行やSDKの変更に想定以上の工数がかかる場合があります。候補を絞った段階で、現行環境と移行先の差分を整理しましょう。

  • ユーザープロフィールと履歴データ:属性、イベント、購買履歴、配信履歴、同意・配信停止情報をどこまで移行できるか確認します。
  • 顧客IDとイベント定義:匿名ユーザーと会員IDの統合方法、イベント名、属性型、更新頻度を移行先の仕様に合わせます。
  • SDK・API・データ連携:アプリSDK、Webタグ、Webhook、バッチ連携、データウェアハウス接続の変更範囲を見積もります。
  • ジャーニー・テンプレート・セグメント:自動で移行できない設定を洗い出し、優先度の高い施策から再構築します。
  • 権限・セキュリティ・同意管理:SSO、操作権限、監査ログ、データ保存地域、配信同意、削除要求への対応を確認します。
  • 並行運用と切り替え手順:同じユーザーへ二重送信しないように、チャネルごとの停止・開始時刻と責任者を決めます。
  • サポートと障害対応:移行支援の範囲、問い合わせ窓口、優先度、SLA、障害時の代替手順を契約前に確認します。

まとめ

Brazeを比較する際は、最初に自社の顧客、主要チャネル、データ環境、運用体制を整理します。Salesforce環境との連携を重視するならSalesforce Marketing Cloud、Web・アプリ上の体験を重視するならKARTEやRepro、Brazeに近いクロスチャネル基盤を探すならMoEngageやCleverTapが主な候補です。

イベント起点の柔軟なワークフローと公開価格を重視する場合はCustomer.io、プッシュ通知を中心に始める場合はPushwooshも比較できます。既存の顧客データを使い、AppPush、WebPush、Email、SMS、WhatsAppを同じジャーニーで運用したい場合は、EngageLabも候補になります。

最終的には2〜3社へ同じ要件を提示し、契約料金だけでなく、データ移行、実装、運用、サポートを含む総コストで判断しましょう。