たとえば、ある旅行者が旅行会社でバリ旅行を予約し、帰国後しばらく連絡を受け取らなかったとします。数か月後、別の旅行会社から届いた案内をきっかけに、次の旅行をそちらで予約してしまうことがあります。
Amadeus(SaleCycleデータ)によると、旅行分野では、航空券やホテルを選択した後、予約完了前に離脱する割合が81.3%にのぼるとされています。また、JTB総合研究所の調査(2025)では、スマートフォンで旅行関連商品を予約・購入する割合が7割に達しており、旅行会社にとって予約前後のデジタル接点設計は重要性を増しています。
本記事では、旅行会社向けのマーケティングオートメーション(MA)ツールを、顧客維持、予約離脱フォロー、旅行後の再予約促進、CRM・予約データ連携、配信チャネルの観点で比較します。
ここでいうMAツールは、顧客情報や予約データを活用し、メール、LINE、SMS、プッシュ通知などのメッセージ配信を自動化する仕組みです。
旅行会社の顧客維持が初回予約後に途切れる理由
多くのマーケティングツールは、電子商取引の行動を前提に設計されています。商品をカートに入れる、途中で離脱する、クーポンを送る。こうした流れです。
しかし、旅行の予約行動はそれほど単純ではありません。旅行者は数週間かけて情報収集し、LINEやチャットで質問し、メールで旅程の提案を受けたうえで、オフラインで予約することもあります。
しかも、実際に旅行するのは数か月後です。次の旅行を考え始めるタイミングも、季節要因や新たなきっかけに左右されます。
スマートフォンで旅行関連商品を予約・購入する人が増えるなかで、予約前後のデジタル接点は重要性を増しています。予約途中離脱の多さを踏まえると、旅行会社は旅行後の顧客との連絡を途切れさせない設計が重要になります。
考え方はシンプルです。高単価の旅行を複数年にわたって予約してくれる顧客は、単発予約の顧客よりも大きな価値を持ちます。初回旅行後に接点が途切れると、次の予約機会を逃し、新たな顧客獲得コストが再び発生しやすくなります。
だからこそ、旅行会社向けの顧客維持プラットフォームには、予約履歴や旅行日程、関心のある旅行先を把握する力が欠かせません。あわせて、地域、利用チャネル、配信タイミングまで理解できることが重要です。
過去の旅行者を呼び戻す5つの機能
ベンダーを比較する前に、旅行業界における適切なプラットフォームの条件をはっきりさせておきましょう。デザイン性の高いメールを作れても、旅行後の再予約を促す施策を自動で走らせられなければ、顧客維持には十分ではありません。
旅行会社向け顧客維持チェックリスト
- ライフサイクルワークフロービルダー: 予約日に合わせて、ウェルカム、出発前、旅行中、旅行後、再予約促進の各施策を設計できる。
- クロスチャネル配信: メール、LINE、SMS、アプリプッシュ通知、Webプッシュ通知、WhatsAppなどを、顧客の地域や同意状況に合わせて使い分けられる。
- 予約履歴セグメンテーション: 旅行先、旅行単価、地域、シーズン、グループ種別、利用頻度などで顧客を分類できる。
- ロイヤルティと紹介トリガー: 再予約の促進、レビュー依頼、記念日キャンペーン、紹介の依頼を自動化できる。
- 予約離脱の回復: 予約途中で離脱した旅行者に、すぐにリマインドやパーソナライズされたオファーを送れる。
こうした条件を見ると、CRM、旅行業務システム、MAツールを分けて考える必要があります。CRMは旅行者情報や問い合わせ履歴を管理し、旅行業務システムは予約、手配、行程表、見積、請求などの業務処理を支えます。一方で、マーケティングオートメーションは、それらのデータを使って、適切なタイミングでメール、SMS、LINE、プッシュ通知などのメッセージを届けるための仕組みです。
旅行会社のタイプと目的別に見る6つのMAツール
旅行会社向けMAツールは、単に知名度だけで選ぶよりも、顧客データの持ち方、主要チャネル、BtoC / BtoB の比重、予約システムやCRMとの連携しやすさで整理すると選びやすくなります。なお、行程表作成、見積、手配管理、請求管理を主目的とする旅行業務システムは、この記事の主な比較対象には含めていません。
| 向いている企業 | MAツール | 向いている理由 |
|---|---|---|
| 越境展開・複数チャネル運用を重視する旅行会社 | EngageLab | メール、SMS、アプリプッシュ通知、Webプッシュ通知、WhatsAppを組み合わせ、地域や配信同意に応じた配信フローを設計しやすい。 |
| 顧客データ統合とメール・LINE施策を一体で進めたい企業 | b→dash | 顧客データの統合、セグメント作成、メール・LINE施策を一つの基盤で進めやすい。 |
| Web・アプリ体験を細かく最適化したい企業 | Braze | Webやアプリの行動データを使い、リアルタイム配信やアプリ内メッセージを組み合わせやすい。 |
| 宿泊・観光領域で直接予約や再訪を強化したい企業 | talkappi MARKETING | 宿泊・観光領域に近い顧客データ管理と、メールやLINEを使ったフォロー施策に向いている。 |
| HubSpot CRMをすでに利用している旅行代理店 | HubSpot Marketing Hub | CRMを起点に、フォーム、メール、ワークフロー、レポートをまとめて管理しやすい。 |
| 法人旅行・MICEなどBtoB営業を重視する企業 | Salesforce Account Engagement | Salesforce CRMと連携し、法人顧客や見込み顧客の育成状況に応じたナーチャリングを設計しやすい。 |
旅行会社向けMAツールの強みと確認ポイント
この比較表では、旅行会社の顧客維持で重視したい項目を中心に、各ツールの主な強みと、導入前に確認したい点を整理しています。
| ツール | 主な強み | 導入前に確認したい点 |
|---|---|---|
| EngageLab | メール、SMS、アプリプッシュ通知、Webプッシュ通知、WhatsAppなどを組み合わせた顧客維持ジャーニーを設計しやすい。 | 予約イベント、旅行日程、地域、チャネルごとの配信同意を連携できるか確認する。LINEを使う場合は、既存CRMや配信基盤との連携可否も確認する。 |
| b→dash | 顧客データの統合、セグメント作成、メールやLINEを使った配信施策を一つの基盤で進めやすい。 | 既存の予約システムや会員データとの連携範囲、導入時のデータ整備体制を確認する。 |
| Braze | Web・アプリ行動データをもとに、メール、プッシュ通知、アプリ内メッセージなどを組み合わせたリアルタイム施策を設計しやすい。 | アプリイベントやWeb行動データをどこまで取得・連携できるか確認する。 |
| talkappi MARKETING | 宿泊・観光領域に近い顧客管理、メールやLINEを使った販促、旅行後のアンケートや再訪促進に向いている。 | 自社が旅行代理店型なのか、宿泊・観光施設寄りなのかを確認し、機能範囲が合うかを見る。 |
| HubSpot Marketing Hub | フォーム、メール、ワークフロー、CRM、レポートをまとめて使いやすく、営業との連携もしやすい。 | 予約データや旅行日程をHubSpot上でどう持たせるか、外部連携が必要か確認する。 |
| Salesforce Account Engagement | Salesforce CRMと連携し、法人顧客や見込み顧客の検討状況に合わせたナーチャリングを設計しやすい。 | BtoCの旅行後フォローよりも、法人営業・リード育成の用途に合うかを確認する。 |
各MAツールの特徴と向いているケース
EngageLab: ひとつのジャーニー画面で運用したい越境旅行会社向け
MA製品 は、メール、SMS、アプリプッシュ通知、Webプッシュ通知、WhatsAppをひとつのジャーニー画面で管理したい旅行会社に適しています。
たとえば同じ再来訪促進トリガーでも、地域や顧客の同意状況に応じてチャネルを出し分けたい場面で有効です。国内顧客にはメールやSMS、アプリ利用者にはプッシュ通知、海外旅行者や越境対応が必要な顧客にはWhatsAppを組み合わせる、といった運用に向いています。
- 最適な用途:複数のベンダーをつなぎ合わせずに、マルチチャネルで顧客維持を進めたい越境旅行会社やツアー運営会社。
- 強み:ビジュアルジャーニービルダー、幅広いチャネル対応、顧客プロファイルに基づく条件分岐、利用量に応じた運用設計。
- 注意点:予約イベント、旅行日程、チャネルごとの配信同意をワークフローに正確に連携できる場合に、真価を発揮しやすい。
確認すべきなのは、単なるキャンペーンカレンダーではなく、ジャーニーを実行・管理する基盤があるかどうかです。条件分岐や配信タイミング、利用チャネル、顧客プロファイルの確認を1つのフローにまとめられることが重要です。そうすることで、顧客維持のロジックがメール、SMS、WhatsApp、プッシュ通知の各ツールに分散しにくくなります。
b→dash:顧客データ統合から配信施策まで一体で進めたい旅行会社向け
b→dash は、顧客データの統合、セグメント作成、メールやLINEを使った施策運用までをまとめて進めたい企業に向いています。
旅行会社では、予約履歴、会員情報、Web行動、キャンペーン反応などが複数のシステムに分かれやすいため、まずデータを一元化したうえで施策を回したい場合に検討しやすい選択肢です。
- 最適な用途:顧客データの統合とメール・LINE配信を一体で進めたい中堅〜大手の旅行会社。
- 強み:データ統合、セグメント作成、メールやLINEを使った顧客コミュニケーションの設計。
- 注意点:導入前に、予約システムや会員データとの連携範囲、データ整備の体制を確認しておく必要があります。
Braze:アプリ・Web行動をもとに旅行者体験を最適化したいOTA向け
Braze は、アプリやWeb上の行動データを使い、旅行者ごとにタイミングの合ったメッセージを配信したい企業に向いています。
旅行アプリやOTAのように、検索、閲覧、予約、旅行後の再訪までをデジタル接点で追いやすい場合、メール、プッシュ通知、アプリ内メッセージなどを組み合わせた顧客体験を設計しやすくなります。
- 最適な用途:アプリやWebを主な接点にするOTA、旅行予約アプリ、デジタル中心の旅行ブランド。
- 強み:リアルタイムの行動データ活用、メール・プッシュ通知・アプリ内メッセージを組み合わせた顧客体験設計。
- 注意点:アプリイベントやWeb行動データを十分に取得できない場合、期待したパーソナライズを実現しにくいことがあります。
talkappi MARKETING:宿泊・観光領域で直接予約や再訪促進を強化したい企業向け
talkappi は、宿泊施設や観光事業者に近い領域で、顧客データを活用した販促や再訪促進を進めたい企業に向いています。
旅行代理店というよりも、宿泊施設、観光施設、地域観光事業者のように、直接予約や滞在後フォロー、アンケート、リピート施策を強化したい場合に検討しやすいツールです。
- 最適な用途:宿泊施設、観光施設、地域観光事業者、直接予約や再訪促進を強化したい旅行関連企業。
- 強み:宿泊・観光領域に近い顧客管理、メールやLINEを使った販促、旅行後のフォロー施策。
- 注意点:旅行代理店やOTAで使う場合は、自社の予約フローや既存システムとの適合範囲を確認する必要があります。
HubSpot Marketing Hub:CRMファーストの旅行代理店向け
HubSpot Marketing Hub は、すでにHubSpot CRMでリード、商談、連絡先、顧客対応の履歴を管理している旅行代理店にとって、有力な選択肢です。
とくに、マーケティング、営業、レポートをひとつの使い慣れた画面にまとめたいチームに向いています。
- 最適な用途:HubSpot CRMとインバウンドマーケティングをすでに本格運用している旅行代理店。
- 強み:CRMをベースにした顧客データ管理に加え、フォーム、ランディングページ、メール、ワークフロー、レポートをまとめて活用でき、営業との連携もしやすい点。
- 注意点:高度な自動化やSMS、WhatsApp、予約データに応じたセグメント配信を行う場合は、上位プランへの移行や追加費用、連携作業が必要になりやすいです。
Salesforce Account Engagement:法人旅行・MICEの見込み顧客育成向け
Salesforce Account Engagement は、法人旅行、MICE、団体旅行など、BtoB営業の見込み顧客育成を重視する旅行会社に向いています。
個人旅行者へのアプリ通知や旅行後フォローというよりも、資料請求、問い合わせ、セミナー参加、商談履歴などをもとに、法人顧客へ段階的に情報提供したい場合に適しています。
- 最適な用途:法人旅行、MICE、団体旅行、出張関連サービスなど、BtoB営業を重視する旅行会社。
- 強み:Salesforce CRMとの連携、リードナーチャリング、スコアリング、営業部門との連携。
- 注意点:BtoCの旅行後フォローやアプリ起点のリテンションよりも、法人営業の見込み顧客育成に向いた選択肢です。
メール・LINE・SMS・プッシュ通知で組む90日間の休眠顧客掘り起こし施策
休眠顧客の掘り起こしでは、いきなり強い割引を送るよりも、旅行履歴や関心のある地域に合わせて「思い出してもらう」接点を作ることが重要です。旅行会社の場合、メールで季節のおすすめ情報を届け、LINEで再訪クーポンや相談導線を案内し、SMSは予約確認や出発前リマインドなど確実に届けたい連絡に使う、といった役割分担が考えられます。
アプリを運用している場合は、アプリプッシュ通知でお気に入りの旅行先や過去の閲覧履歴に近いプランへ誘導できます。Webプッシュ通知は、会員登録前の再訪促進やキャンペーン告知に向いています。
WhatsAppは、日本国内向けの標準チャネルというよりも、海外旅行者、訪日客、越境旅行、海外拠点とのやり取りが多い旅行会社で活用しやすいチャネルです。国内向け施策では、メール、LINE、SMS、アプリ通知を中心に考え、越境対応が必要な場合にWhatsAppを組み合わせると整理しやすくなります。
こうした対応をチャネルごとに別々のツールで運用することも可能です。しかしその場合、顧客セグメントが分かれ、配信条件の重複や手作業でのデータ整備が発生しやすくなります。重要なのは、すべての旅行会社が同じチャネル構成を採用することではなく、顧客の同意状況、地域、予約タイミング、旅行後の日数に合わせて、最適なチャネルを選べる状態にしておくことです。
再訪顧客向け90日間の休眠顧客掘り起こしワークフロー
流用しやすいワークフロー
90日目:旅行の帰着日から90日が経過し、新しい予約がない場合に配信を開始する。
データ確認:最終目的地、居住地域、予約金額、各チャネルの配信同意状況を確認する。
チャネル別振り分け:メールは季節のおすすめ情報や再訪案内、LINEは相談導線やクーポン、SMSは予約確認や出発前リマインド、アプリプッシュ通知はアプリ利用者の再訪促進に使う。WhatsAppは海外旅行者や越境対応が必要な顧客に限定して組み合わせる。
後続フォロー:反応がない場合は、97日目を目安に2回目の軽いフォロー、105日目を目安に最終案内を行う。予約に至らない顧客は休眠セグメントに移し、記念日キャンペーンなどで継続的に接点を持つ。
- 必須確認項目:
配信前に、trip_return_date、last_destination、home_region、booking_value_last_trip、各チャネルの配信同意状況を確認します。必要な情報が欠けている場合は、一律配信せず代替セグメントに振り分けます。
旅行会社の顧客維持施策で重要なのは、こうした運用機能です。同じキャンバス上で、配信対象の条件判定、チャネルごとのアクション、待機期間、メッセージ内容まで一元的に設計できます。
そのため、90日後の呼び戻し施策もマーケティング部門で柔軟に編集できます。地域ごとの施策差分が増えても、そのたびに開発チケット化する必要はありません。
統合されたワークフローなら、関連するチャネルを一つの設計内で組み合わせて使えます。メールは季節のおすすめや旅行後フォロー、LINEは国内顧客への相談導線やリピート促進、SMSは予約確認や緊急性の高いリマインドに向いています。
さらに、アプリプッシュ通知は、モバイルで利用する旅行者を旅程画面や予約アプリへ呼び戻すのに役立ちます。海外旅行者や越境対応が多い場合は、WhatsAppを会話ベースのフォローに組み合わせることもできます。
MAツールの見直しを検討したい3つのサイン
ツアー運営会社に適したツール選びでは、ブランドの知名度よりも導入タイミングの見極めが重要です。判断する際は、アクティブ連絡先数、チームの技術対応力、対応すべき地域チャネルの広がりという3つの軸で整理すると分かりやすくなります。
小規模な旅行会社:配信対象10,000件未満
この段階では、開発部門に大きく頼らず、現場のチームで導入しやすいツールを選ぶことが重要です。必要なのは、予約確認、出発前リマインド、旅行後のお礼メッセージ、予約途中離脱への対応です。あわせて、シンプルな呼び戻しフローも備えておきたいところです。
- 顧客が複数国にまたがり、メール、SMS、プッシュ通知、WhatsAppをまとめて活用したいなら、EngageLabが適しています。
- CRMを起点に、問い合わせ、見込み顧客、メール配信、営業連携をまとめたいなら、HubSpot Marketing Hubが候補になります。
- 宿泊施設や観光事業者に近い形で、直接予約や旅行後フォロー、再訪促進を重視するなら、talkappi MARKETINGも検討できます。
中堅規模の旅行会社:配信対象10,000〜100,000件
この規模になると、チャネルの複雑化が売上の取りこぼしにつながりやすくなります。ライフサイクル施策が複数のツールに分かれていると、再予約の可能性が高い旅行者を一元的に把握しにくくなります。
- 月間予約件数が継続的に1,000件を超えている。
- 予約離脱が週あたり200〜300セッションを超えている。
- チームがキャンペーン設計や条件設定の手動対応に、週5時間以上かけている。
- 複数チャネルで配信しているが、1つのワークフローで配信タイミングを統合管理できていない。
- 顧客が複数地域にまたがり、利用するチャネルの好みも分かれている。
大規模・越境展開の旅行会社:配信対象100,000件超
エンタープライズ向けプラットフォームが必要になるのは、単にキャンペーンを配信するだけでは課題を解決できなくなる段階です。こうしたフェーズでは、OTA、TMC、グローバル展開する旅行グループで、より高度な連携が求められます。
たとえば、予約システムや社内データ基盤との接続が必要になります。また、効果測定の設計、リアルタイムの料金データ活用、チーム横断の運用管理も重要になります。
この段階では、アプリ・Web行動を軸にした顧客体験ならBraze、顧客データ統合から施策運用までをまとめたいならb→dash、複数国・複数チャネルの配信設計を重視するならEngageLabが候補になります。ただし、どのツールを選ぶ場合でも、導入、データ品質の管理、継続的な改善を担える体制があることが前提です。
旅行会社が導入前に確認したい4つのポイント
小規模な旅行会社に最適なMAツールは?
結論: 小規模な旅行会社では、まず顧客データ、予約データ、主要チャネルを整理したうえで選ぶのが基本です。越境対応でメール、SMS、プッシュ通知、WhatsAppをまとめたい場合はEngageLab、CRM起点で営業や問い合わせ管理も含めて進めたい場合はHubSpot、宿泊・観光領域で直接予約や再訪促進を重視する場合はtalkappi MARKETINGが候補になります。
旅行会社は自動化で予約離脱をどう回復するべきか?
多段階の配信設計が効果的です。まず15〜30分以内にリマインドを送り、24時間後に2通目を配信します。さらに予約がなければ、72時間後に最後のメッセージを送ります。
チャネルは同意取得状況と目的に合わせて選びます。メールは詳細な案内、LINEは国内顧客への相談導線、SMSは予約確認や緊急性の高いリマインド、アプリプッシュ通知はアプリ利用者の再訪促進に適しています。越境対応が多い場合は、WhatsAppも候補になります。
旅行会社の顧客維持では、どの配信チャネルを使うべきですか?
国内向けの顧客維持では、メールとLINEを中心に、SMSやアプリプッシュ通知を目的別に組み合わせるのが現実的です。メールは季節のおすすめ情報や旅行後フォロー、LINEは相談導線や再訪促進、SMSは予約確認や緊急連絡、アプリプッシュ通知はアプリ利用者の再訪促進に向いています。
WhatsAppは、海外旅行者、訪日客、越境旅行、海外拠点とのやり取りが多い場合に有効です。導入方法や運用イメージを確認したい場合は、プロバイダーを選ぶ前に WhatsApp Business API の対応範囲を確認しておくとよいでしょう。
旅行業向けCRM・旅行業務システム・MAツールの違いは?
旅行業向けCRMは、顧客情報、問い合わせ履歴、商談履歴、予約履歴などを管理するための基盤です。旅行業務システムは、予約管理、手配管理、行程表作成、見積、請求、精算など、旅行会社の業務処理を支えるシステムです。
MAツールは、それらのデータを活用し、旅行前後の案内、予約離脱フォロー、休眠顧客の掘り起こし、再予約促進などのメッセージ配信を自動化するための仕組みです。顧客データを管理するだけでなく、顧客維持につながるコミュニケーションを動かす点が大きな違いです。
重要ポイント:顧客維持につながる配信設計を整える
旅行会社向けの顧客維持施策では、旅行前後の配信フロー、複数チャネルの使い分け、予約履歴にもとづく顧客グループ作成、再予約や紹介につなげる開始条件、予約離脱後のフォローが重要です。
顧客維持では、メール、LINE、SMS、アプリプッシュ通知、Webプッシュ通知を目的別に使い分けることが重要です。メールは旅行後フォローやおすすめ情報、LINEは国内顧客への継続接点、SMSは予約確認や緊急連絡、アプリプッシュ通知はアプリ利用者の再訪促進に向いています。
海外旅行者や越境対応が多い場合は、WhatsAppも有効な選択肢になります。重要なのは、ひとつのチャネルに依存することではなく、予約状況、旅行日程、地域、配信同意、顧客の反応に応じてチャネルを出し分けられる状態を作ることです。
メール、SMS、プッシュ通知、WhatsAppを一つのワークフローで運用したい方へ
- 一つの作成画面で、予約離脱の回復や旅行後メッセージの配信、呼び戻しジャーニーの起動まで行えます
- 地域やチャネル利用の同意状況、予約日、目的地への関心に応じて旅行者を振り分けます
- メール、SMS、アプリプッシュ通知、Webプッシュ通知、WhatsAppを、キャンペーンごとに作り直すことなく連携できます
- 地域ごとの差分をその都度個別開発せずに、顧客維持ジャーニーをすばやく立ち上げられます













