旅行会社では、予約を検討している段階から出発前、旅行中、帰着後まで、長い期間にわたって旅行者との接点が続きます。予約サイト、会員データ、アプリ、店舗や問い合わせ窓口に情報が分かれていると、予約離脱のフォローや旅行後の再予約施策を一貫して進めにくくなります。
マーケティングオートメーション(MA)ツールは、顧客情報や予約データ、Web・アプリ上の行動を使い、メール、LINE、SMS、プッシュ通知などの配信を自動化する仕組みです。ただし、予約、手配、行程表、見積、請求や精算を管理する旅行業務システムとは役割が異なります。
この記事では、旅行会社向けMAツール7選を、BtoC旅行会社・OTA、宿泊施設・観光事業者、法人旅行・MICEの3つに分けて比較します。自社が保有するデータ、必要なチャネル、実行したい施策と運用体制を整理し、候補を2〜3製品に絞るためにご活用ください。
旅行会社向けMAツール7選の比較表
同じMAツールでも、得意とする業態やデータ、施策は異なります。まずは自社に近い分類と主な強みを確認し、詳しく比較する製品を絞り込みましょう。
| 分類 | ツール | 向いている事業者 | 主な強み |
|---|---|---|---|
| BtoC旅行会社・OTA | b→dash | 予約・会員データが複数システムに分かれている企業 | データの取込・統合からメール、LINE、SMS、プッシュ通知の施策までを一つの環境で進めやすい。 |
| BtoC旅行会社・OTA | Braze | Web・アプリを主要接点とするOTAや旅行アプリ | リアルタイムの行動データを使ったクロスチャネルジャーニーと、アプリ内の顧客体験設計に強みがある。 |
| BtoC旅行会社・OTA | AIMSTAR | 大量の会員・予約データを分析して施策に活かしたい企業 | CDP(顧客データ基盤)、セグメント、AIレコメンドと、オンライン・オフラインを含む施策実行を組み合わせられる。 |
| BtoC旅行会社・OTA | EngageLab | 問い合わせ対応と会話後の継続フォローをつなげたい企業 | LiveDeskでAI AgentとHuman Agent(有人担当者)による問い合わせ対応を行い、MAで会話後の多チャネルフォローを設計できる。 |
| 宿泊施設・観光事業者 | カスタマーリングス | 宿泊データを分析し、リピーター施策を進めたいホテル・旅館 | データ統合と顧客分析から、メール、LINE、SMS、アンケートなどの実行までを一元化しやすい。 |
| 宿泊施設・観光事業者 | talkappi MARKETING | 宿泊施設の顧客分析、販促、アンケート施策をまとめたい企業 | 宿泊・観光業界に特化し、予約データの分析、メルマガ・LINE配信、アンケート、クーポンを組み合わせやすい。 |
| 法人旅行・MICE | Salesforce Account Engagement | 法人顧客の育成と営業部門への引き渡しを重視する企業 | Salesforce CRMと連携したリード獲得、ナーチャリング、スコアリング、営業連携に向いている。 |
旅行会社向けMAツールの選び方
製品数や機能名だけを比較しても、自社に合うMAツールは決まりません。旅行商品の販売方法、顧客データの持ち方、主要チャネル、導入後に運用できる範囲から判断する必要があります。
自社の事業タイプに合っているか
BtoC旅行会社やOTAでは、予約前の閲覧行動、予約データ、旅行後の利用履歴をつないだ施策が中心です。ホテルや旅館では、PMS(宿泊管理システム)や宿泊予約、館内利用、アンケートなどのデータが重要になります。法人旅行やMICEでは、個人旅行者への再予約施策よりも、資料請求やウェビナーから商談へつなぐリード育成が中心です。
旅行代理店、OTA、宿泊施設、法人旅行部門を同じ基準だけで比較すると、必要のない機能を選びやすくなります。まず、自社がどの業態に近いかを明確にしましょう。
顧客・予約データを連携できるか
旅行会社のMAでは、会員情報だけでなく、予約日、出発日、帰着日、旅行先、予約金額、検索・閲覧行動、問い合わせ履歴、各チャネルの配信同意などを使います。必要な項目が連携できなければ、旅行段階に合った自動配信や顧客グループの作成はできません。
導入前に、既存の予約システム、CRM、アプリ、Webサイト、データ基盤からどの方法でデータを渡すのかを確認します。標準連携の有無だけでなく、API、SDK、ファイル連携のどれを使うか、更新頻度とデータ整備を誰が担当するかまで整理しておくことが重要です。
必要なチャネルと顧客対応の範囲を確認する
国内の旅行者にはメールやLINE、予約確認や緊急性の高い案内にはSMS、アプリ利用者にはアプリプッシュ通知が使われます。海外旅行者や越境対応が多い場合は、WhatsAppなどを含めて比較する必要があります。
配信だけでなく、旅程、変更、払い戻し、目的地情報などの問い合わせも同じ顧客接点として管理したい場合は、MAとは別にAI Agentと有人対応、チケット管理まで扱えるかを確認します。すべての旅行会社にカスタマーサポート機能が必要なわけではありませんが、マーケティングと問い合わせ履歴が分断されている企業では重要な判断軸になります。
料金体系・導入工数・運用体制を確認する
MAツールの費用は、顧客データ件数、アクティブユーザー数、配信チャネル、メッセージ量、追加機能、初期構築や支援範囲によって変わります。月額料金だけでなく、データ整備、APIやSDKの実装、シナリオ設計、運用担当者の教育まで含めて見積もりましょう。
高機能な製品でも、データ連携や配信シナリオを継続して管理できなければ活用が進みません。マーケティング部門だけで運用するのか、エンジニアやデータ担当者の支援が必要なのかを確認し、自社の体制に合う候補を残します。
BtoC旅行会社・OTA向けMAツール4選
BtoC旅行会社やOTAでは、予約・会員データとWeb・アプリ上の行動を使い、予約前から旅行後までのコミュニケーションを設計します。ここでは、データ統合、リアルタイムの顧客体験、大規模データ分析、多チャネル運用という異なる強みを持つ4製品を比較します。
b→dash:顧客・予約データの統合から施策まで進めたい企業向け
b→dashは、顧客や予約に関するデータの取込・加工・統合から、MA施策や分析までを一つの環境で進めたい企業に向いています。データが複数システムに分かれ、施策のたびに抽出や加工を依頼している場合に候補になります。
- 向いている事業者・業態:BtoC旅行会社、OTA、旅行予約サービスなど、顧客データと予約データの統合を優先したい企業。
- 主な利用目的:データ統合、顧客グループ作成、予約後・旅行後のフォロー、リピート施策、複数チャネル配信。
- 顧客・予約データ連携:データの取込、加工、統合、抽出、活用をノーコードで進められます。自社の予約システムから取得できる項目と更新頻度は個別に確認が必要です。
- 対応チャネル:メール、LINE、SMS、プッシュ通知などを組み合わせた施策に対応しています。
- シナリオ・分析の強み:CDP、MA、BI(データ分析)などを同じ環境で扱い、セグメントから配信、効果確認までをつなげやすい点が特徴です。
- 料金・導入条件:具体的な料金は公開されておらず、料金プランや導入スケジュールは個別案内です。データ連携と初期設定を含めて見積もります。
- 導入前に確認したい点:予約・会員データの取得方法、初期データ整備の担当範囲、必要な機能とサポート内容を確認します。
Braze:アプリ・Web行動をもとにリアルタイム施策を進めたいOTA向け
Brazeは、アプリやWebを主要接点とし、旅行者の行動に応じてリアルタイムにコミュニケーションを変えたいOTAや旅行アプリに向いています。令和トラベル、アソビュー、湯快リゾートなど、旅行・ホスピタリティ領域の公式事例も公開されています。
- 向いている事業者・業態:OTA、旅行予約アプリ、アクティビティ予約サービスなど、デジタル接点の利用頻度が高い企業。
- 主な利用目的:オンボーディング、検索・閲覧後のフォロー、予約離脱対策、旅行前後の案内、継続利用の促進。
- 顧客・予約データ連携:SDKやAPI、データウェアハウスとの接続を通じて、過去データとリアルタイムデータを活用できます。
- 対応チャネル:メール、モバイル・Webプッシュ通知、アプリ内メッセージ、コンテンツカード、SMSなどに対応し、LINE公式アカウントとの連携機能も提供されています。
- シナリオ・分析の強み:行動イベントを起点にしたクロスチャネルジャーニーと、アプリ内を含む顧客体験の設計・実行に強みがあります。
- 料金・導入条件:複数のプラットフォームエディションが用意されていますが、具体的な金額は公開されていません。見積もりと無料トライアルを申し込めます。
- 導入前に確認したい点:取得する行動イベント、SDK実装、データ更新の設計、権限設定と運用ルールを事前に整理します。
AIMSTAR:大量の会員・予約データを分析して施策に活かしたい企業向け
AIMSTARは、顧客データを統合し、分析、セグメント、シナリオ、レコメンドと施策実行を組み合わせたい企業向けのマーケティングAIソリューションです。公式のエアトリ導入事例では、国内外の航空券データを統合し、メールやLINEを使った施策にAIMSTARを活用しています。大量の会員・予約データを扱う旅行会社の候補になります。
- 向いている事業者・業態:会員数や予約履歴が多く、分析結果を複数の施策へ反映したい旅行会社や旅行サービス。
- 主な利用目的:顧客分析、細かなセグメント作成、レコメンド、休眠顧客の抽出、チャネルをまたいだ施策実行。
- 顧客・予約データ連携:AIMSTARのCDPで取り込んだセグメントをシナリオ配信に利用できます。導入時に必要なデータと連携方式を確認し、初期構築を進めます。
- 対応チャネル:メール、SMS、LINE、プッシュ通知に対応します。DMやカタログ、同梱物などのオフライン施策を含めた結果のフィードバックにも対応しています。
- シナリオ・分析の強み:シナリオ配信、効果検証、AIレコメンドなどを組み合わせ、分析から施策改善までを進められます。
- 料金・導入条件:料金は公開されておらず、問い合わせが必要です。ヒアリング、要件確認、初期画面・データ・シナリオ設定を経て運用を開始します。
- 導入前に確認したい点:予約データの項目と品質、既存CDPの有無、初期構築と継続支援の範囲、社内の分析・運用担当者を確認します。
EngageLab:多チャネルMAとAIカスタマーサポートを組み合わせたい旅行会社向け
EngageLabのマーケティングオートメーションは、メール、SMS、アプリプッシュ通知、Webプッシュ通知、WhatsAppを使い、条件分岐や待機時間を含む顧客ジャーニーを設計できます。問い合わせ対応が必要な場合は、独立製品のLiveDeskでWebサイトのライブチャット、AI Agentと有人対応、会話ルーティング、チケット管理を行い、対応後の継続フォローをMAで設計できます。LiveDeskとMAは別々の製品能力です。
- 向いている事業者・業態:BtoC旅行会社、OTA、旅行サービスのほか、MICEや法人旅行で参加者・旅行者への多チャネル案内と問い合わせ対応を行いたい企業。
- 主な利用目的:LiveDeskによる旅程・変更・払い戻しなどの問い合わせ対応と、MAによる予約離脱、出発前案内、旅行後フォロー、再予約の継続施策。
- 顧客・予約データ連携:予約システムから連携する項目や方法は、利用環境に応じて技術サポートへ確認します。LiveDeskの会話後にMAで継続フォローする場合は、連携するイベント、ユーザー識別子、属性の対応関係を整理し、必要に応じてWebhookやAPIを設定します。具体的な対応範囲はEngageLabに相談できます。
- 対応チャネル:MAではメール、SMS、アプリプッシュ通知、Webプッシュ通知、WhatsAppを利用できます。LiveDeskはWebサイトのライブチャットを含む複数チャネルの問い合わせをまとめて管理します。
- シナリオ・分析の強み:対応後の継続フォローが必要な顧客に対し、MAの条件分岐、待機、メッセージ配信を使ったジャーニーを設計できます。
- 料金・導入条件:LiveDeskとMAは別製品で、契約条件、料金、無料利用範囲は個別見積もりです。導入前にデモで運用イメージを確認し、同時導入時は必要な機能、連携範囲、開通条件を整理します。
- 導入前に確認したい点:問い合わせ対応だけで足りるのか、対応後の育成や複数チャネル配信まで必要かを整理します。ロール権限、データ保持、製品間の共有範囲は自社の要件に合わせて相談でき、WebhookやAPIの設定・保守はEngageLabが一元的に対応します。
宿泊施設・観光事業者向けMAツール2選
ホテルや旅館、観光施設では、旅行代理店やOTAとは異なり、宿泊予約、PMS、館内サービス、アンケート、問い合わせなどのデータが中心です。次の2製品は宿泊・観光領域との適合性が高い一方、旅行代理店が導入する場合は自社の予約フローに合うかを確認する必要があります。
カスタマーリングス:宿泊データを分析してリピーター施策を進めたい施設向け
カスタマーリングスは、複数の顧客データを統合し、分析からメールやLINEなどの施策実行までを一つのツールで進めたいホテル・旅館に向いています。公式のホテル・旅館向けページでは、リピーター施策を中心とした活用が案内されています。
- 向いている事業者・業態:ホテル、旅館、宿泊施設など、宿泊データを分析しながら再訪施策を改善したい企業。
- 主な利用目的:顧客データ統合、顧客分析、セグメント作成、宿泊後のフォロー、アンケート、リピーター育成。
- 顧客・予約データ連携:各種システムからデータを取り込み、ノーコードで成形・統合できます。自社のPMSや予約システムとの接続方法は導入前に確認します。
- 対応チャネル:メール、LINE、SMS、アンケート、Web接客、アプリ連携などを一元管理できます。
- シナリオ・分析の強み:顧客分析とセグメントを配信シナリオへつなぎ、チャネルをまたいだ施策と効果確認を進めやすい点が特徴です。
- 料金・導入条件:料金は公開されていないため、顧客データ件数、利用機能、初期設定支援の範囲を含めて個別に確認します。
- 導入前に確認したい点:PMS・予約・会員データの項目対応、データ件数、必要な配信チャネル、初期設定支援の範囲を確認します。
talkappi MARKETING:宿泊施設の顧客分析と販促をまとめたい企業向け
talkappi MARKETINGは、宿泊施設に特化し、顧客データの収集・分析、セグメント配信、アンケート、クーポンなどの販促施策を進めるためのサービスです。チャットボットや問い合わせ対応、公式アプリ、予約・手配などを利用する場合は、talkappiの他サービスを組み合わせます。
- 向いている事業者・業態:ホテル、旅館、観光施設、自治体・観光協会など、宿泊・観光に近い顧客接点を運用する事業者。
- 主な利用目的:セグメント別販促、アンケート、クーポン、多言語キャンペーンページの作成、直接予約とリピーター施策の促進。
- 顧客・予約データ連携:予約情報や行動履歴を施策に活用でき、PMS、サイトコントローラー、会員システムなどとの連携が案内されています。チャットや問い合わせのデータを使う場合は、talkappiの他サービスを含む連携範囲を確認します。
- 対応チャネル:talkappi MARKETINGでは、メルマガ・LINE配信と多言語のキャンペーン・イベントページ作成に対応します。公式アプリ、Webチャット、Facebook、WeChatなどを利用する場合は、talkappiの他サービスを含む必要なモジュールを確認します。
- シナリオ・分析の強み:予約情報や行動履歴を使ったセグメント分析と、メルマガ・LINE配信、アンケート、クーポンなどの販促を組み合わせられる点が特徴です。
- 料金・導入条件:talkappi MARKETINGの料金は個別確認が必要です。NEWSLETTERやCHATBOTなど一部サービスは個別の料金を公開しており、必要なモジュールによって総費用が変わります。
- 導入前に確認したい点:必要なtalkappiサービス、既存システムとの接続、各モジュールの契約と料金、旅行代理店型の業務に対応できる範囲を確認します。
法人旅行・MICE向けMAツール
法人旅行、団体旅行、MICEでは、個人旅行者への再予約施策よりも、企業からの問い合わせや資料請求を育成し、営業担当者へ引き渡す流れが中心です。BtoC向けMAとは評価軸が異なるため、別の候補として比較します。
Salesforce Account Engagement:法人顧客の育成と営業連携を重視する企業向け
SalesforceのMarketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)は、法人旅行やMICEで、リード獲得、ナーチャリング、スコアリング、営業部門との連携を進めたい企業に向いています。SalesforceのJTB事例でも、法人事業のデジタル化とAccount Engagementを使った情報発信が紹介されています。
- 向いている事業者・業態:法人旅行、団体旅行、出張管理、MICEなど、企業を対象に営業活動を行う旅行会社。
- 主な利用目的:資料請求・問い合わせの獲得、ウェビナーやイベント後のフォロー、見込み顧客の育成、スコアリング、営業への引き渡し。
- 顧客・予約データ連携:Salesforce CRMのリード、取引先責任者、商談などと緊密に連携します。旅行予約データを扱う場合は、Salesforce上のデータ設計や外部システム連携が必要です。
- 対応チャネル:メールを中心に、フォームやウェビナー・イベント連携を使った育成施策を設計できます。SMSなどのマルチチャネル機能は、Growth+を含むAccount Engagement+の対象範囲と追加条件を確認します。
- シナリオ・分析の強み:ルールベースのリード育成、AIスコアリング、マーケティングから営業成果までの分析に強みがあります。
- 料金・導入条件:Growth+は、1組織あたり月額150,000円からで、年間契約が必要です。上位プラン、追加クレジット、オプションの利用によって総費用が変わります。
- 導入前に確認したい点:Salesforce CRMの利用状況、対象とする法人顧客データ、営業部門との運用ルール、追加製品や連携の要否を確認します。
CRM、営業、マーケティング、カスタマーサービスを同じ基盤で管理したい場合は、HubSpot Marketing Hubも候補になります。ただし、予約離脱や旅行後のBtoC施策を主目的とする場合は、予約・行動データの連携方法と必要なチャネルを確認してから比較しましょう。
旅行会社でMAを活用する4つの場面
活用場面を先に決めておくと、必要なデータとチャネルが分かり、機能数だけで製品を選ぶことを避けられます。ここでは、旅行会社で比較判断に使いやすい4つの場面を整理します。
予約途中で離脱した顧客をフォローする
航空券、ツアー、宿泊プランを検索・閲覧したものの予約に至らなかった旅行者には、閲覧した商品や空席・在庫情報に応じてフォローします。最初のメッセージを送るまでの時間や回数は、旅行商品の検討期間、価格変動、在庫状況に合わせて調整します。
メール、Webプッシュ通知、アプリプッシュ通知などを使う場合は、予約離脱を判定するイベントと配信同意が必要です。複数チャネルを利用する場合も、同じ案内を重複して送らない条件を設定しましょう。
出発前・旅行中に必要な情報を届ける
予約完了後は、支払い期限、必要書類、集合場所、チェックイン、天候や現地情報などを旅行日程に合わせて案内します。追加のアクティビティや保険、送迎を提案する場合も、予約内容と旅行段階に合った情報に絞ることが重要です。
旅程変更や払い戻しなど、個別確認が必要な問い合わせは、一方向の配信だけでは完結しません。AI Agent、有人対応、チケット管理を組み合わせる場合は、マーケティング施策とサポート対応の役割を分けて設計します。
旅行後のフォローと再予約を促す
帰着後は、アンケートやレビューの依頼、利用した地域や旅行目的に近い情報、次回予約の案内を送ります。一律の固定日数で配信するのではなく、旅行頻度、季節、過去の予約間隔、顧客の反応に応じて待機期間と内容を調整します。
予約履歴、旅行先、利用金額、同行者のタイプなどを使って顧客グループを作成できれば、全員に同じ割引を送るのではなく、関心に合う次の旅行を提案しやすくなります。
法人顧客を継続的に育成する
法人旅行やMICEでは、資料請求やウェビナー参加後に、導入事例、開催地情報、運営体制などを段階的に案内します。閲覧や反応をもとに検討度を判断し、適切なタイミングで営業担当者へ引き渡します。
個人旅行者向けの予約離脱や再訪施策とは目的が異なるため、BtoBのリード管理、スコアリング、営業連携が必要な場合に限って、法人向けMAを比較しましょう。
自社の事業タイプとデータ環境から候補を絞る
BtoC旅行会社やOTAでは、まずb→dash、Braze、AIMSTAR、EngageLabの中から、自社の優先課題に近い製品を比較します。データ統合を優先するならb→dash、Web・アプリ行動をリアルタイムに使うならBraze、大量データの分析とレコメンドならAIMSTAR、多チャネルMAとAI Agentと有人対応をつなぐならEngageLabが候補になります。
ホテルや旅館などの宿泊施設では、顧客分析と再訪施策を重視するならカスタマーリングス、宿泊業向けの顧客分析、販促、アンケート施策をまとめるならtalkappi MARKETINGを確認します。問い合わせ対応も必要な場合は、talkappiの他サービスを含む構成を確認します。法人旅行やMICEでは、Salesforce CRMを起点に顧客育成と営業連携を進める場合にSalesforce Account Engagementが候補になります。
候補を決める前に、連携するシステムとデータ項目、利用したいチャネル、月間のデータ・配信量、初期構築を担当する部門を整理しましょう。製品デモや見積もりでは、自社の予約から旅行後までの流れを一つ示し、そのシナリオをどこまで標準機能で実行できるかを確認すると比較しやすくなります。
問い合わせ対応から会話後の継続フォローまでつなげたい方へ
- LiveDeskでWebサイトの相談を受け付け、AI Agentと有人対応を組み合わせます
- 会話ルーティングとチケット管理で、問い合わせの担当と対応状況を整理します
- 対応後の継続フォローが必要な顧客を、MAの条件分岐や待機を使ったジャーニーへつなげます
- メール、SMS、アプリプッシュ通知、Webプッシュ通知、WhatsAppで案内を続けます







