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佐藤 健一

更新日:2026-03-16

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WhatsAppマーケティングは、月間20億人以上のアクティブユーザーにリーチできる迅速かつ効果的なマーケティング手法です。WhatsAppでは、ビジネスアカウントに商品カタログを直接追加でき、アプリ内で決済まで完結できます。適切なWhatsAppマーケティング戦略を実行することで、売上拡大につながる可能性があります。

本記事では、WhatsAppマーケティングの基本と重要なポイントを解説します。あわせて、幅広いユーザーにアプローチしながら商品やサービスを効果的に販売する方法をご紹介します。

パート1:WhatsAppマーケティングの概要

WhatsApp上で行われる販促活動やマーケティング施策は、すべてWhatsAppマーケティングに含まれます。施策の内容や規模は、企業の業種や目的によって大きく異なります。

例えば、単発のプロモーションメッセージを配信する方法もあれば、見込み顧客向けの専用チャネルとして継続的に運用するケースもあります。WhatsAppマーケティングは、顧客と直接つながるコミュニケーション手段を構築できる点が特長です。さらに、パーソナライズされた会話型メッセージを届けることで、コンバージョン率の向上も期待できます。

なぜWhatsAppマーケティングを活用するのか?

WhatsAppマーケティングには、次のようなメリットがあります。

  • WhatsAppの月間アクティブユーザーは20億人以上です。他のチャネルでは接点を持ちにくい大規模なユーザー層にも、パーソナライズしたメッセージで直接アプローチできます。
  • WhatsAppの開封率は90%〜99%と非常に高水準です。そのため、他のチャネルと比べて高いコンバージョンが期待できます。
  • WhatsApp Businessアカウントでは、商品カタログをアプリ内に掲載できます。ユーザーは別のアプリへ移動することなく、商品を閲覧できます。
  • リアルタイムで顧客の質問に対応できます。カスタマーサポートとマーケティングを一体的に運用できる点も強みです。
  • エスエムエスや電子メール、プッシュ型広告と比べると、WhatsAppを本格活用している企業はまだ多くありません。競合が比較的少ないため、差別化を図りやすいチャネルといえます。

事例

実際に、どのような企業が活用しているのでしょうか。代表的な事例としてNetflixが挙げられます。Netflixはオプトイン登録したユーザーに対し、最新コンテンツのリマインダーや更新情報を日々配信しています。

こうした施策は、ユーザーのアカウント利用を継続させることを目的としています。あわせて、プラットフォーム上での視聴促進にもつなげています。

WhatsAppマーケティングにおけるNetflixの活用事例

出典:Unicorn

もう一つの成功事例は、インスタント食品ブランドのMaggiです。MaggiはWhatsApp上で無料の料理講座を提供し、新たなユーザー層の獲得に成功しました。

WhatsAppマーケティングを活用したMaggiの料理講座事例

出典:https://cdn.prod.website-files.com

パート2:WhatsApp BusinessとWhatsApp Business Platform

WhatsAppをマーケティング目的で活用する際に、理解しておくべき主なサービスは2つあります。

WhatsApp Businessアプリ

WhatsApp Businessアプリは、中小企業向けに提供されている無料アプリです。ビジネスプロフィールの作成や商品カタログの登録、メッセージの自動返信などの機能を利用できます。

小規模事業者や個人事業主でも手軽に導入できる点が特長です。顧客とのコミュニケーションを効率化しながら、WhatsAppマーケティングの第一歩を踏み出せます。

WhatsApp Businessアプリは、無料で利用できるインスタントメッセージアプリです。起業したばかりのスタートアップや個人事業主、小規模事業者に適しています。基本的には内蔵機能を活用しながら、商品やサービスの紹介を行い、売上拡大を目指します。

WhatsAppマーケティング向けWhatsApp Businessアプリ

WhatsApp Business Platformと比較すると、WhatsApp Businessアプリは利用できるAPIが限定されています。そのため、基本的にはシンプルなチャット画面でのやり取りが中心となります。大規模なコミュニケーション管理や自動化には適していません。

WhatsApp Business Platform

WhatsApp Business Platform(WhatsApp Business APIとも呼ばれます)は、あらゆる規模の企業がWhatsApp上で商品やサービスを展開できる大規模向けソリューションです。シンプルなWhatsApp Businessアプリとは異なり、中堅企業やエンタープライズ企業による本格的なWhatsAppマーケティング施策に適しています。

WhatsAppマーケティング向けWhatsApp Business Platform

WhatsApp Business Platformは、高い拡張性と柔軟性を備えています。これらの機能はWhatsApp Businessアプリでは実現できません。大規模なWhatsAppマーケティングと質の高い顧客対応を両立したい企業には、WhatsApp Business Platformの活用が適しています。

なお、WhatsApp Businessアプリとは異なり、WhatsApp Business Platformは無料ではありません。料金は顧客との会話単位で発生します。また、APIの利用方法やチャットボット・顧客管理システムとの連携状況、地域、会話カテゴリによって単価が異なります。

以下は、英国市場におけるマーケティングカテゴリの会話単価例です。

WhatsAppマーケティングにおけるWhatsApp Business料金例

詳細な単価や料金体系は、WhatsApp公式サイトで確認できます。

まとめると、以下のとおりです。

  • WhatsApp Businessアプリは、個人事業主や小規模事業者が顧客と個別にやり取りする用途に適しています。
  • WhatsApp Business Platformは、中規模以上の企業が大規模にWhatsAppマーケティングを展開する用途に適しています。

パート3:WhatsAppマーケティングの始め方

具体的なWhatsAppマーケティング施策に入る前に、ビジネスアカウントを正しく設定しておく必要があります。事前にアカウント設定を整えておくことが、スムーズにWhatsAppマーケティングを進めるための重要なポイントです。

マーケティング用WhatsApp Businessアカウントの作成方法

WhatsAppマーケティング用のBusinessアカウントは、以下の5ステップで作成できます。

まず、Apple App StoreまたはGoogle PlayストアからWhatsApp Businessアプリをダウンロードし、インストールします。

WhatsApp BusinessのGoogle Play画面

WhatsApp Businessアプリをインストールすると、既存の電話番号を使用するか、新しい番号を作成するかの確認が表示されます。WhatsAppマーケティングを実施する場合は、プライベート用とは分けてビジネス専用の番号を用意するケースが一般的です。

WhatsAppの電話番号認証画面

ビジネス名、簡単な説明、住所、カテゴリを入力し、WhatsApp Businessプロフィールを設定します。

プロフィール設定後は、商品やサービスを紹介するカタログを追加できます。WhatsApp経由で問い合わせをした顧客に対して、商品情報を直接提示することが可能です。

WhatsApp Businessカタログ機能の画面

出典:cdn.prod.website-files.com

WhatsApp Businessアカウントの準備が整った後は、WhatsAppマーケティングで活用できる主な施策を確認します。

一斉配信メッセージ

これまで述べた通り、WhatsAppの開封率は最大98%と非常に高い水準にあります。企業にとっては顧客基盤を拡大できる有力なチャネルです。幅広いユーザーにリーチすることで、売上向上も期待できます。

事前に配信許可を得たユーザーに対しては、割引情報や新商品リリース日などのプロモーションメッセージを送信できます。各種キャンペーン告知にも活用可能です。

会話の自動化機能

WhatsAppマーケティングの大きな特長の一つが、会話の自動化機能です。よくある質問に対して事前に設定した回答を自動で送信できます。

あらかじめ用意したテンプレート回答を活用することで、対応時間を短縮できます。見込み顧客はすぐに疑問を解消できるため、購買判断をスムーズに進められます。

WhatsAppにおける自動応答の例

出典:Tidio

WhatsAppカタログの活用

WhatsAppカタログ機能は、商品を直接紹介できる有効な機能です。しかし、十分に活用できていない企業アカウントも見受けられます。

ビジネスプロフィールにカタログを組み込むことで、商品やサービスを一覧で提示できます。顧客はアプリを離れることなく、そのまま購入まで進むことが可能です。

決済機能の統合

一部の国や地域では、WhatsApp Payを含む複数の決済方法を追加できます。これにより、顧客はアプリ上で商品やサービスの支払いを完結できます。

可能であれば、これらの決済ゲートウェイの統合を検討すると効果的です。お客様が外部の決済アプリや銀行アプリへ切り替えることなく、そのまま支払いを完了できるようになります。

WhatsAppの決済方法

出典:Sammobile

WhatsAppでイベントを開催する

WhatsAppマーケティングを効果的に行う方法の一つが、クイズやチャレンジなどのイベントを実施することです。簡単なトリビアクイズやライブQ&Aなど、参加型の企画を展開できます。

参加者には、特別割引や限定オファーを提供すると効果的です。こうしたイベントはブランディングにも有効で、ターゲット顧客に強い印象を残すことができます。

パート4:WhatsAppマーケティングのベストプラクティス

WhatsAppマーケティングで最大の成果を得るためには、以下のベストプラクティスを押さえることが重要です。

ターゲット顧客を分析する:WhatsAppは非常に多くのユーザーを抱えています。ただし、そのすべてが自社のターゲット顧客とは限りません。対象を綿密に分析し、適切な施策を設計することで、見込み顧客をロイヤル顧客へと育成できます。

魅力的なウェルカムメッセージを作成する:WhatsApp Businessのプロフィールやチャネルに集客できたとしても、それだけでは十分ではありません。最初に表示されるウェルカムメッセージで安心感を与え、カタログを閲覧したくなる雰囲気をつくることが大切です。EngageLabではメッセージテンプレートを簡単に作成でき、ブランドの一貫性も保てます。

WhatsAppでメッセージテンプレートを作成

価値を提供する:WhatsAppマーケティングのメッセージには、受信者にとって有益な情報や特典を含めることが重要です。価値が明確であれば、メッセージが読まれる可能性も高まります。

パーソナライズメッセージを送信する:WhatsAppマーケティングの大きな利点は、ターゲットに合わせたパーソナライズメッセージを送信できる点です。適切に活用することで、競合との差別化につながります。

パーソナライズメッセージの送信

視覚要素を活用する:関連するビジュアルを取り入れることで、WhatsAppマーケティングのメッセージはより魅力的になります。視覚要素は顧客の注意を引き、印象に残るコミュニケーションを実現します。

使用するビジュアルの種類や範囲は、業種や商材によって異なります。EngageLabではさまざまなビジュアルをWhatsAppメッセージに添付でき、エンゲージメントの向上を図れます。

WhatsAppメッセージでの画像活用例

効果測定と分析:長期的にWhatsAppマーケティングを実施する場合、成果につながらなければ意味がありません。そのため、定期的に配信状況や成果を確認し、ブランドのマーケティング目標に沿って改善を行うことが重要です。EngageLabでは、送信済みのWhatsAppメッセージ履歴をすべて確認できます。

EngageLabのWhatsAppメッセージ履歴画面

以上のように、ここまで紹介した戦略やベストプラクティスを実践することで、WhatsAppマーケティングは高いエンゲージメントと成果が期待できる施策となります。さらに、EngageLabのような最新の顧客エンゲージメントプラットフォームを活用することで、WhatsAppマーケティング施策の高度化が期待できます。

パート5:EngageLabでWhatsApp Business APIの可能性を最大化

EngageLabは、包括的な顧客エンゲージメントプラットフォームです。公式のWhatsAppビジネスソリューションプロバイダーとして、世界中の企業やブランドがWhatsApp Business APIを活用し、20億人以上のユーザーに向けて迅速かつパーソナライズされたメッセージを配信できる環境を提供しています。

EngageLabのWhatsApp Business APIを活用してWhatsAppマーケティングを行う主なメリットは、以下のとおりです。

  • テキスト、動画、画像、ボタンなど、さまざまな形式のメッセージを送信可能。位置情報や添付ファイル、HD画像にも対応し、遅延なく配信できます。 WhatsAppのマルチメディアメッセージ(テキスト・画像・動画・ボタン)
  • ユーザーはWhatsAppやFacebook広告など複数のチャネルから会話を開始できます。新規顧客の獲得や顧客基盤の拡大を促進できます。
  • EngageLabの利用規約および運用プロセスは、Google Playデータセキュリティ要件を含む関連基準に準拠しています。個人の住所情報や決済情報は収集せず、強固なセキュリティプロトコルを採用しています。安全にWhatsApp Business APIを活用できます。
  • EngageLabのWhatsApp Business APIは、電子メールやエスエムエスなど他サービスと連携可能です。オムニチャネル型のメッセージング基盤として活用できます。
EngageLabのWhatsApp Business API管理画面

EngageLabを活用すれば、WhatsAppマーケティングキャンペーンを一元管理できます。メッセージテンプレートの作成や一斉配信、配信結果の分析まで対応しています。すべて同じダッシュボード上で操作可能です。

まとめ

ここまでで、WhatsAppマーケティングの主要な戦略や実践ポイントをご理解いただけたかと思います。重要なのは、WhatsAppビジネスプロフィールの開設はあくまでスタートに過ぎないという点です。

アカウントの準備が整ったら、次は適切なWhatsAppマーケティング施策を実行することが重要です。EngageLabのような専用ツールを活用することで、配信効率の向上と成果最大化が期待できます。

ぜひプラットフォームの詳細をご確認いただき、WhatsAppマーケティングにご活用ください。