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佐藤 健一

更新日:2026-10-10

読了目安:11分

SMS(ショートメール)の一斉送信は、顧客への案内、予約リマインド、重要通知、販促配信などに利用されています。ただし、スマホのグループメッセージと、法人向けSMS送信サービスによる一斉配信は、送信の仕組みも運用方法も同じではありません。

この記事では、SMS一斉送信の方法を、スマホのSMS/グループメッセージ、法人向けサービスの管理画面、SMS APIの3つに分けて解説します。何人まで送れるかを確認したうえで、自社の配信件数、運用体制、システム連携の有無に合う方法を選べるように整理します。

先に結論

少人数へ一度だけ連絡するなら、スマホのSMSやグループメッセージが候補です。

運用担当者が宛先リストを用意し、同じ内容をまとめて送る場合は、法人向けサービスの管理画面が向いています。

予約完了や注文確定など、システム上のイベントを起点に自動送信する場合は、SMS APIを検討します。

送信人数だけでなく、予約配信、配信結果、宛先管理、開発体制まで含めて判断しましょう。

SMS一斉送信は何人まで送れる?

送れる人数や通数は、送信方法によって異なります。グループに追加できる人数、個人回線の1日の送信通数、法人向けサービスの処理件数を分けて確認しましょう。

送信方法 制限の例 注意点
+メッセージ au:メンバーを最大100人まで追加
SoftBank:最大99人の宛先を選択
+メッセージ利用者同士のグループ会話の制限
個人回線のSMS
NTTドコモ
1日200通未満 長文SMSは複数通分として数えられる場合がある
個人回線のSMS
au
200送信/日 グループ人数とは別の制限
個人回線のSMS
SoftBank
1日に200件以上送信すると、その後24時間の送信規制 短時間の大量送信で別途制限される場合もある
法人向けSMSサービス サービスにより異なる 登録件数、一定時間の処理量、契約条件を確認

グループ人数と1日の送信通数は別の数字です。顧客ごとに独立したSMSを継続して送る場合は、法人向けサービスの条件を確認してください。

SMS一斉送信の3つの方法|スマホ・管理画面・API

単発の連絡、担当者による一斉配信、システムからの自動送信のどれを行いたいかで、方法を選びます。

方法 向いている場面 必要な準備
スマホ 少人数への単発連絡 連絡先とメッセージの種類を確認
管理画面 担当者が宛先リストからまとめて送る 宛先リスト、文面、配信日時
SMS API 予約や注文などを起点に自動送信する システム連携と開発・運用体制

管理画面とAPIは併用する場合もあります。APIを使う場合は、送信結果の取得方法とエラー対応も決めておきましょう。詳しくは管理画面とAPI連携の基本をご覧ください。

スマホから複数人に送る方法

スマホでは、各宛先へのSMS送信とグループ会話を区別します。以下はアプリ別の操作です。表示や利用できる送信方式は、機種、アプリのバージョン、通信プランによって異なります。

iPhoneのメッセージアプリで複数の宛先を指定する

  • 「メッセージ」アプリを開き、新規作成ボタンをタップします。
  • 宛先の名前を入力するか、追加ボタンから連絡先を選び、複数の宛先を指定します。
  • 本文を入力し、送信ボタンをタップします。
iPhoneの新規iMessage画面で宛先欄に複数の名前を指定した例

グループSMSの返信は個別に届きます。iMessageやグループMMSでは返信が共有されるため、送信前に種類を確認してください。緑の吹き出しでもRCSの場合があるので、色だけでSMSと判断しないようにします。詳しくはAppleの公式案内をご確認ください。

Google Messagesで「一斉テキスト」を選ぶ

各宛先へSMSを送り、返信を個別に受け取りたい場合は、Google Messagesの「一斉テキスト」を選びます。

  • Google Messagesを開き、プロフィール写真またはアイコンをタップします。
  • 「メッセージの設定」→「詳細設定」→「グループ メッセージング」に進み、送信方法として「一斉テキスト」を選びます。
  • 新しい会話で宛先を指定し、本文を入力して送信します。送信前に、意図したメッセージの種類になっているか確認します。
Google Messagesでグループメッセージングを開き一斉テキストを選ぶ操作画面の生成イメージ

設定の詳細はGoogleのグループメッセージ案内、送信の基本操作はメッセージの送受信手順で確認できます。

+メッセージでグループを作る

+メッセージの利用者同士でグループ会話を始める手順です。顧客ごとに独立したSMSを送る法人向け一斉配信とは異なります。

  • 「メッセージ一覧」画面の新規作成アイコンから、「新しいグループメッセージ」を選びます。
  • 追加したいメンバーを選択して「OK」をタップします。
  • 必要に応じてグループ名を入力し、「OK」で作成した会話からメッセージを送ります。
+メッセージで新しいグループメッセージを選びメンバーを選択してOKを押す操作画面の生成イメージ

操作の詳細はauの+メッセージ公式案内で確認できます。

複数人に送れない・返信が分かれるときは?

  • 特定の相手に送れない・途中で止まる:宛先番号、通信状態、契約先の送信制限を確認します。
  • 宛先を追加すると種類が変わる:SMS・MMS・RCSなどの送信表示と、相手の対応状況を確認します。
  • 返信が別々に届く:一斉テキストやグループSMSでは個別返信になります。グループ会話を希望する場合は、参加者が対応する方式を確認します。

詳しい対処はAppleの送受信トラブル案内、Google Messagesの問題解決ガイドをご覧ください。

法人向けサービスを検討する目安:顧客への配信を繰り返す、予約・差し込み・結果確認が必要、複数の担当者で運用する場合は管理画面を検討します。予約や注文などのシステムと連動させる場合はAPIが候補です。

管理画面から一斉送信する手順|EngageLabの例

EngageLabの管理画面からSMSを一斉送信する場合は、承認済みのテンプレートを用意し、宛先と送信時刻を設定します。ここでは、公式ドキュメントに沿って、テンプレートの準備から送信記録の確認までを説明します。

  • 1

    テンプレートを作成し、承認を受ける

    使用するテンプレートがない場合は、「テンプレート管理」でテンプレート名、種別、メッセージ内容、署名を設定します。通知や販促など、送信目的に合う種別を選びます。

    作成したテンプレートを提出すると審査待ちになり、承認後に正式に使用できます。すでに承認済みのテンプレートがある場合は、次の手順へ進みます。

  • 2

    送信プラン名と受信番号を入力する

    「SMS送信」画面でプラン名を入力し、受信番号を登録します。受信番号は手動で入力するか、TXTファイルをインポートして登録できます。

  • 3

    承認済みテンプレートを選び、変数の値を入力する

    SMSの種類と承認済みのテンプレートを選択します。テンプレートに変数がある場合は、その下に表示される入力欄で、対応する値を入力します。

  • 4

    送信時刻を設定して送信する

    送信時刻を設定します。すぐに配信する場合は即時送信、後で配信する場合は予約送信を設定できます。必要な入力が完了したら、「送信」をクリックして実行します。

  • 5

    送信記録とプラン明細を確認する

    送信後は「メッセージ明細」の履歴一覧で、SMSの送信記録とプラン明細を確認します。メッセージ明細とプラン明細は、いずれもエクスポートできます。

各画面の詳細は、EngageLabの公式ドキュメント「テンプレート管理」「SMS送信」「メッセージ明細」で確認できます。

法人向けサービスを選ぶ際の確認点と料金

ここまで、EngageLabを例に、宛先の登録から送信記録の確認までの流れを紹介しました。サービスを選ぶ際は、こうした作業を自社の配信件数や担当者数で無理なく行えるかを確かめます。そのうえで、送信件数・文字数・送信先をそろえ、必要な機能と費用を比較しましょう。

必要な機能と運用条件を確認する

  • 配信量と宛先登録:1回・1か月の想定件数、宛先リストの登録方法、予約や差し込みの要否を整理します。
  • 送信後の管理:配信結果の確認、宛先の更新、配信停止、操作権限が自社の運用に合うか確認します。
  • APIとサポート:連携先、結果・エラー情報の取得方法、導入時と障害時の支援範囲を確認します。

具体的な候補はSMS一斉送信サービス8選の比較をご覧ください。

料金は単価だけでなく総額で比べる

  • 固定費:初期費用、月額費用、最低利用条件を確認します。
  • 送信料金:想定件数、送信先、文字数をそろえ、長文SMSの課金単位と、どの時点で課金されるかを確認します。
  • 追加費用:API、短縮URL、クリック計測、専用番号、サポートなどが基本料金に含まれるか確認します。

料金モデルの詳しい説明はSMS配信の料金相場と法人向け料金モデルにまとめています。

一斉送信前に確認する注意点

SMS一斉送信で確認したい送信対象、同意、送信時間、宛先データ、文面、テストの6項目

送信前は対象者、文面、時間を確認し、送信後のエラーや停止依頼を処理する担当者も決めておきます。

広告・宣伝を目的とするSMSは、特定電子メール法の対象です。通信販売などの広告SMSでは、内容や取引形態によって特定商取引法も適用される場合があります。一方、広告・宣伝を含まない契約・取引上の通知は、広告宣伝SMSとは扱いが異なります。必要な同意記録、表示事項、停止対応は、以下の運用ルールに組み込みます。

  • 送信対象と目的をそろえる: 通知、リマインド、販促などの目的ごとに、対象者、文面、頻度を分けます。
  • 販促SMSの同意・表示・配信停止を管理する: 原則として事前に同意を得て、その日時と方法を記録します。文面には送信者の氏名または名称、受信拒否できる旨、受信拒否の通知先を示し、拒否の通知を受けた番号は次回以降の配信対象から除外します。
  • 送信時間を決める: 深夜や早朝を避け、緊急性と受信者への負担を踏まえて配信時間を設定します。
  • 宛先データを更新する: 電話番号や契約者が変わった場合の誤送信を防ぐため、登録日、更新元、変更履歴を管理します。
  • 文面を短く具体的にする: 送信者、用件、日時、利用者に求める行動を示し、文字数と課金単位も確認します。
  • テストと配信後の確認を行う: 本番前に表示とリンクを確認し、配信後はエラー、停止依頼、問い合わせを処理する担当者を決めます。

SMS一斉送信に関するよくある質問

ほかの受信者の電話番号や返信は見えますか?

宛先ごとに個別のSMSとして配信する方式では、ほかの受信者の宛先一覧は表示されません。一方、グループ会話では、参加者の情報や返信が共有される場合があります。顧客同士の情報を見せたくない場合は個別配信を選び、本番前に複数のテスト用端末で表示を確認しましょう。スマホでの違いは「スマホから複数人に送る方法」で説明しています。

SMS一斉送信には文字数制限がありますか?

はい。一斉送信でも、宛先ごとにSMSの文字数制限が適用されます。たとえばauの公式案内では、長文SMSに対応する機種は全角最大670文字、それ以外の機種は原則として全角最大70文字です。長文SMSは文字数に応じて送信料金が変わるため、法人向けサービスでも、送信できる文字数と課金単位を確認してください。

SMS一斉送信で画像やPDFを送れますか?

SMSには画像やPDFを直接添付できません。案内ページや資料のURLを本文に入れ、リンク先で見てもらう方法があります。送信前に、スマホでリンクを開けるか、閲覧権限が適切かを確認してください。スマホのメッセージアプリで画像を送れる場合でも、SMSではなくMMS・RCS・iMessageなどが使われていることがあります。

SMS一斉送信は無料で利用できますか?

SMSは通常、宛先ごとに送信料がかかります。auのように、契約プランや送信先の条件によって無料になる場合もあります。法人向けサービスの無料トライアルを利用する場合は、対象の件数・期間・機能を確認し、本番配信の費用とは分けて判断しましょう。具体的な確認項目は「料金は単価だけでなく総額で比べる」をご覧ください。

SMS一斉送信の日時を指定できますか?

予約送信に対応するサービスなら指定できます。EngageLabの管理画面では、送信時刻を設定する際に即時送信または予約送信を選べます。予約する場合は、宛先と文面に加え、設定日時と管理画面のタイムゾーンも確認しましょう。設定方法は公式ドキュメント「SMS送信」をご覧ください。

SMS一斉送信の記録や既読を確認できますか?

送信記録と既読は別の情報です。EngageLabでは「メッセージ明細」でSMSの送信記録とプラン明細を確認し、それぞれをエクスポートできます。ただし、通常のSMSには既読通知がないため、送信記録だけで相手が読んだとは判断できません。記録の確認方法は公式ドキュメント「メッセージ明細」をご覧ください。

まとめ

SMS一斉送信は、送信方法に応じた人数・通数の制限を確認し、宛先、文面、送信日時を設定して進めます。顧客向けの継続配信を検討している場合は、EngageLabの法人向けSMS配信サービスをご確認ください。