電話番号の要件

WhatsApp Businessアカウントを登録する際の最終ステップは、電話番号を追加することです。この電話番号はメッセージ送信時の送信者IDとして使用され、受信者（ユーザー）はWhatsAppアプリでこの番号を確認できます。そのため、正式に運用を開始する際には、会社の公開されているカスタマーサービスの電話番号を追加して使用することを推奨します。テスト段階では自由に設定することが可能です。

電話番号の要件

WhatsAppには以下の電話番号に関する要件があります。詳細は公式ドキュメントをご参照ください:

認証コードを受信できる必要があります。
国際ダイヤルコードを含む必要があります。
WhatsAppプラットフォームで以前に使用されていない必要があります。

WhatsApp Messengerアプリ（個人用アプリ）またはWhatsApp Businessアプリ（ビジネス用アプリ）で登録されていない必要があります。
既存のWhatsApp Businessアカウントに追加されていない必要があります。

ポイント3の確認方法は以下の通りです:

WhatsApp Businessアカウント登録プロセスに従います。番号が既に使用されているというエラーメッセージが表示された場合、その番号は使用中であることを意味します。
Meta Business Managerにログインし、「すべてのWhatsAppアカウント - WhatsApp Manager - 電話番号」のセクションで番号がリストされているか確認します。
アプリを通じてログインを試みます。

既に使用されている番号の場合の対応方法

アプリに登録されている場合:

番号が既にアプリに登録されている場合、WhatsApp Business APIで使用する前にアプリから削除する必要があります。
番号を保持する必要がある場合（例: 顧客チャット情報を含む）、WhatsApp Business APIには新しい番号を登録することを推奨します。ビジネスアカウントが運用開始後、この番号を顧客とのコミュニケーションやリード生成に使用することができます。

他のBSPに登録されている場合: 番号が他のBSP（Meta認定のWhatsAppサービスプロバイダー、例: Twilio）に登録されている場合、以下の2つの選択肢があります:

番号を保持して新しい番号をEngageLabに登録する。
番号をEngageLabに移行する申請を行う。

番号が情報を生成していない場合、単に削除してEngageLab登録プロセス中に追加することができます。

番号が情報を生成しており、その表示名、品質評価、メッセージ制限、公式ビジネスアカウントのステータス、および以前承認された高品質メッセージテンプレートを保持したい場合は、移行申請を行うことができます。ただし、チャット履歴は移行できません。EngageLabのカスタマーサービスにお問い合わせください。

特別な注意事項

電話番号がWhatsApp Businessアカウント番号として登録されている場合、WhatsAppアプリでログインしてメッセージを送信することはできなくなります。この番号を使用してメッセージを送信するには、以下の方法を利用できます:

API統合: EngageLabのWhatsApp APIインターフェースを使用してメッセージを送信します。企業はAPIを独自のCRMやカスタマーサービスシステムに統合できます。
ビジュアルインターフェース: EngageLabのWhatsAppコンソールを使用してメッセージを送信します。詳細は操作ガイドをご参照ください。

使用推奨事項

企業が異なる地域ごとに異なる公開連絡先番号を持っている場合（例: インド用、シンガポール用）、WhatsAppアカウントで複数の電話番号を認証し、各地域のユーザーに対応する番号を使用することを推奨します。これにより、ユーザーは地元の電話番号を見ることができ、より良い体験を提供できます。
公式の公開連絡先番号が1つしかない場合は、1つだけ使用することができます。
番号は企業のWhatsAppアカウントを登録して紐付けるために必要であり、対象ユーザーの地元の電話番号である必要はありません。
企業認証を完了した後、1つのビジネスアカウントで最大25個の番号を紐付けることができます。この制限を増やしたい場合は、カスタマーサービスにお問い合わせください。
2023年1月以降、WhatsAppは電話番号とWABAに関する新しい制限を課していますのでご注意ください:

各Meta Business ManagerのすべてのWABAにおける電話番号制限:

未認証のMeta Business Managerアカウントを持つ企業の場合、各Meta Business ManagerはすべてのWABAで最大2つの電話番号を持つことができます。認証済みのMeta Business Managerアカウントを持つ企業は最大20個の電話番号を持つことができます。例外として最大50個の電話番号を申請するには、サポートチケットを提出する必要があります。WhatsAppは、正当な使用ケースがある場合に2回目のアピールでより高い制限を提供することができます。

WABAの制限:

認証済みのMeta Business Managerアカウントを持つ企業は、Meta Business Manager内で最大20個のWABAを持つことができます。公式ビジネスアカウント（OBA）を持つ企業は最大1,000個のWABAを持つことができます。 2023年1月以前に参加した企業や以前に高い制限を持っていた企業のほとんどは、これらの制限の対象ではありません。WhatsAppは、何らかの理由で番号やWABAを制限する権利を留保しており、不正行為や深刻なスパム活動の証拠がある場合には、裁量で制限を課すことがあります。